まずは、北京を旅行するときには、そのスケールの大きさというか、広さを頭に入れておいていただきたいですね。北京はもともと広いうえに、渋滞もひどいので、どこに行くにも早目に出発したほうが無難です。

　番組でご紹介した潭柘寺は、北京の比較的近い西郊外にあるんですが、北京市の中心部を出発する場合、地下鉄やバスを利用して、片道2時間から2時間半が目安です。

　また、北京の古いお寺は山の中腹や頂上に建てられている場合が良くあります。北京の郊外では、1000メートル級の山が多いです。お寺めぐりするためには、少し山登りの覚悟をしたほうがいいと思います。

　北京は雨が少なく、四季がはっきりしています。でも日本人観光客にとっては、夏が暑くて、冬が寒いので、春か秋の北京観光をお勧めします。

　長い歴史がある北京ですから、市内や市外には名所旧跡がたくさんあります。できれば、一週間ぐらいかけて時間の余裕を持って見てまわるのが理想ですね。

　北京市内には、ぜひとも訪れたい観光ポイントが数多くあります。中でも天安門広場や紫禁城、天壇公園、北海公園、イワ園、それから北京の古い建物、胡同などをお勧めします。また、時間があれば、ぜひ北京の郊外にも足を運んでください。万里の長城や、紅葉で有名な香山、明の時代の皇帝陵墓である明の十三陵なども必見です。

　また、京劇の観賞や、北京の名物料理、北京ダック、それから、足つぼマッサージ、さらに北京の飲み屋などを体験するのもいいですよ。最後に、帰国する際のお土産として、七宝焼き、陶磁器など伝統的工芸品やお茶、刺繍、チャイナドレス、それから、お菓子などをお勧めします。