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仏教の名山、九華山
   2007-06-01 13:18:55    cri

   

 中国の安徽省にある九華山は、中国で仏教の四大名山の一つに数えられています。九華山は安徽省の池州市にあり、上海、南京、重慶、武漢などの都市から長江を利用して、船で池州港へ行けばすぐ着きます。飛行機と列車の場合、まだ直行便が開通されていないため、まず池州市に近い合肥か安慶に着き、そこからまたバスで2、3時間ぐらいで九華山に着きます。

 中国仏教の四大名山はそれぞれ、山西省にある文殊菩薩の霊場「五台山」、浙江省にある観音菩薩の霊場「普陀山」、四川省にある、普賢菩薩の霊場「峨眉山」、それにこの、安徽省にある地蔵菩薩の霊場「九華山」です。

 九華山には数多くの寺院が並び、中心の山の形が満開になった蓮の花に似ていることから、「蓮の仏の国」とも言われています。昔から九華山は仏教の名山で、有名な観光地でもあります。このことについて、九華山観光開発会社の桂林取締役は次のように紹介してくれました。

 「九華山は99の峰を持つことで、有名な観光地でもあります。九華山は歴史と文化の名山として知られており、94もの古刹が並んでいることから、昔から信者と観光客を引き付けています」

   

 桂林取締役の紹介によりますと、九華山が有名になった原因は、自然に恵まれた美しい環境のほか、歴史の長い仏教の文化も考えられます。九華山は地蔵菩薩の道場と霊場です。地蔵菩薩は中国の仏教における四大菩薩の一つで、大地には種をまけばそれが大きく成長していくような偉大な力を持っているそうです。道場は、修行と説教の場所です。九華山がどうして道場になったのかといいますと、九華仏学院の客員教授、費業朝さんによれば、次のような話です。

 紀元719年、九華山を訪れた旅人に一人の法師がいました。この法師は出家する前、朝鮮半島の新羅という国の王子で、金喬覚という名前を使っていました。金喬覚は幼い頃から仏教を研鑽していたそうです。彼は、海を渡って中国に着き、各地を歩き回った後、九華山を仏教修行の道場にしました。ここで、75年間修行した後、99歳の頃に入寂したそうです。

 「彼が入寂した後、死体が腐敗せず、「金剛不壊(こうごうふえ)身」に変わりました。弟子たちは、不思議に思い、法師が入寂する前の修行方法と彼が書いた著作を研究して、法師が地蔵菩薩の転生だと分かりました。その時から九華山は地蔵菩薩の道場として人々に知られるようになりました。」と費業朝さんが金喬覚のことについて語りました。

 九華山には金喬覚に結びついた遺跡が所々にあります。これらの遺跡の中で、金喬覚の修行場所の一つだった東崖禅寺は最も有名です。紹介によりますと、九華山は花崗岩でできていることから、ほとんどの建物は岩石の上に建てられたものです。巨大な岩石の上に建てられた寺が、周りの山、植物、雲海と一緒に、九華山の独特な風景を作り上げています。九華山のガイド、李路さんの紹介によれば、東崖禅寺は海抜871メートルの頂上にあり、がけに近い険しい所に建てられています。(編集:姜平)

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