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南新倉文化街
   2007-05-11 10:42:00    cri

 北京のメインストリート、長安街と並行した平安大通りに南新倉特色文化街があります。その主体は9つの巨大な倉庫です。ここ南新倉は明と清の二つの時代に皇室の食糧倉庫として利用されました。この食糧倉庫は600年前に建てられたもので、紫禁城とほぼ同じ歴史があります。現在中国で最も規模が大きく、最も完全に保存された古代の皇室用食糧倉庫です。

 倉庫の外側は昔の城壁と同じ、全部青いレンガで造られています。屋上は斜めになって、前後には軒があります。北京の昔の住居の素朴さがある一方、皇室の雄大さがあります。最盛期にここには130の倉庫があって、5万トン近くの食糧を貯蔵していたそうです。

 南新倉はもともと北京の北の城壁に近い場所でした。城壁の外に堀があって、京杭大運河とつながり、完全な水系になっていました。南新倉をこの場所に設置したのは地理的な要因で、水運に便利だったからです。

 南新倉は食糧倉庫として、20世紀のはじめ、清の時代の末期まで使われていましたが、戦時中、一時的に、兵器弾薬の倉庫とされていました。1949年、新中国が成立してから、北京百貨公司の倉庫として、日用品を貯蔵していました。現在では、ギャラリーやクラブ、レコードセンター、特色のあるレストラン、喫茶店などファッショナブルな要素を融合して、ユニークな場所となっています。

 南新倉にある最も古く、最もよく保存されている倉庫は今、「楽府クラブ」というレコードを展示発売するセンターと音楽視聴室となっています。建築文化財のインテリアにおいて、中国では保護条例があり、あらゆる形の解体、改築、移転を禁じられています。このセンターの責任者はインテリアをする前に、建築専門家の意見を求めた結果、建築主体に触らないことを前提に、あらゆるインテリアの材料を簡単に取り外すことのできる内装をしました。壊れやすい壁を、ガラスで隔てて、建築のもともとの様子を保護できる一方、昔の青いレンガの魅力も感じられます。また、地面もガラスを敷き、その下に敷かれてある白い米の形をした小石が見られるようになっていて、そもそも食糧の倉庫だったことを思い出させます。これに、すわり心地のいいソファ、古めかしいレコード・プレイヤー、昔の本に最新のレコードなどを組み合わせで、雰囲気を演出しています。音楽視聴室ではレコード発売の記者会見が行われたこともあります。これから、ここでユネスコの無形文化遺産、昆劇の小型劇場を設ける予定があるそうです。

 このあたりには十数軒のレストランがあります。北京市政府の関連規定によりますと、文化財の建築でレストランを営む場合、火を使うことが禁じられています。そこで、お店のほうでは、料理や雰囲気作りに色々と工夫して魅力のあるレストランにしています。その中には、北京ダック、日本料理、雲南料理、フランス料理など各地の料理が集まっています。

 そのなかに、ユニークな台湾風レストランがあります。それは「飯前飯後」、食事の前後というレストランです。台湾の特色がある料理はもちろんのことです。また、十数品の「名人私家菜」、シェフお任せ料理もあります。お店のオーナーが個人的な人脈で政界、スポーツ界、文化界、芸能界などの有名人と契約して、その有名人の家庭料理を出しているのです。レストランにはこれら有名人が署名した証明書も並べられています。皆さんもこのレストランを訪れる機会がありましたら、ぜひ、ある有名人の家庭料理、「家伝粗豆腐」という豆腐料理を味わってはいかがですか。

 (編集:東)

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