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法源寺
   2007-05-04 14:36:34    cri

 法源寺は北京市内、南の宣武区にあり、敷地面積は6700平方メートルもあります。この法源寺は皇室の命令によって、建立されたお寺なので、全体の建築様式は中国古代の皇宮のようです。

 法源寺は1300年前に建てられたお寺ですが、その後、何回も修築され、今、私たちの目の前にあるのは、明清の時代の建築です。法源寺の特色を一言で言えば、悠久の歴史と文化です。

 法源寺の文物は「大悲壇」という場所に展示されています。ここにはこれまで安置されてきた仏像や石の彫刻品などが展示されています。そのうち、最も古いのは1900年前の後漢時代に陶土で彫刻された仏像です。また、観音殿にある銅の千手千目観音像も貴重なものです。

 この観音像は高さ50センチぐらい、銅で鋳造したもので、とても重いです。手や目の彫刻は素晴らしいです。また、観音の手から水が滴ることが数百年も続いているので、国内や海外の高僧、信者がよく拝みに来るのです。この仏像の製造技術も当時最高の技術で、明時代の最高技術とネパールの技術を融合したものです。この観音像を拝観する人たちは皆驚きます。

 法源寺は仏教の聖地であるだけではなく、ある文化イベントで有名な場所でもあります。それは毎年四月に行われるライラック詩歌の集いです。1914年、法源寺では初めて百人も参加したライラック詩歌の集いが開かれました。1924年、インドの有名な詩人、タゴールが中国に来た際、法源寺を見学して、ライラックの木の下で詩を作りました。その後に、法源寺でライラックを鑑賞しながら詩を詠うことが一部の詩人の間で習慣になって、現在に伝わってきました。

 法源寺のライラックは中国によくある「紫丁香(ムラサキハシドイ)」と「白丁香(しろはしどい)」のほかに、「洋丁香」といわれる600年前にインドネシアのマルク群島から伝わってきたものもあります。ライラックの花びらが四つあるのは普通ですが、今年六つの花びらがあるライラックを見かけたということです。それは、今年が吉祥で円満な一年である兆かもしれないと言われています。

 ライラックのほかに法源寺には樹齢百年以上の銀杏、菩提樹とサラソウジュがあります。ここのサラソウジュはインドから移植してきたものです。

 毎日午後三時半、法源寺の境内から読経の声が響きます。法源寺には所属の僧侶のほかに、中国仏学院の100人ぐらいの学生僧侶が勉強しています。この中国仏学院は中国最高の仏教学校で、毎年少数の学生しか受け入れないんです。仏学院のキャンパスは法源寺の隣にありますが、学生の生活や読経などの修行はほとんど法源寺の境内でやります。

 初めて法源寺へ見学しに来たイタリアのカーラー・プレバトさんは「このお寺には初めて来ました。偶然でした。お寺はとてもきれいで、平和で静かな場所です。」と話しました。

 法源寺は北京市宣武区外教子胡同の南にあります。チケットは5元で、とても安いです。見学するには春の末から初夏が最適で、毎年の4月10日にライラック詩歌の集いを行います。

 (編集:東)

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