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中国シルクロードの旅2ー2
   2007-03-21 10:17:27    cri

{2日目?8月20日、ウルムチ(海抜1,500m)ートルファン}

 時間がきたので昼食の為に市内へと戻った。バスは市内の5ツ星はあろうかと思われる豪華ホテルの前で止まった。2階の個室に向かう。

 中国だから当然中華料理であったが、結構さっぱりしていて、そんなに油っぽくもなかった。最後のデザートとしてハミグア(哈蜜瓜?ハミ地方で採れるメロンの様な瓜)の差し入れがあったが甘くておいしかった。

 食事も済んだところでバザールへと向かった、しばらく下町の様な所を走っていると、とある歩道の内側の駐車場に入って行き停車した。ガイドが何か盛んに危険だとか、危ないとか言っている。何か事が起きたら会社の責任問題になるから注意点をコマゴマ言っているが、きっと日本のツアー会社がマニュアルを渡して指導しているのだろう。小生がメキシコや中米、合衆国などで、その場所に観光で来ている外国人ツアー(現地参加)に同行してもよほど危険でないかぎり集合時間を言って後は各自で時間内に見て廻るだけである。何故に日本のツアーはこうもうるさいのか、何か違反でも起したら皆に迷惑掛けるから出掛けたくなってしまう(高橋老師のほうがよほど自由にさしてくれる)。

    

 皆大人なんだから何も言わなければかえって各自が注意するようになると思うが。

 バスを降りてバザールに入っていくと何やら五感にズシーンとくるものがあった。何だろう?この喧騒、ごちゃ混ぜの匂い、「そうだ!中米のメルカド(市場)で感じたのと似ている、しかし何か違った感じだ」疑問符??マークを頭に付けながら中へとすすんでいった。

 ここは食料品を中心としたバザールだとの説明があったように、新疆ウイグル地域で採れる物を中心に他の地方からきた物とで溢れ返っている。あちこち寄りながら色々な品物を見ていく。青物も特徴があるし、乾燥した土地の作物も並んでいる。そんなこんなを見ながら奥へ入っていくとことさらに何か色々な匂いが混じったところに来た、ぎっしり詰まった麻袋を幾重にも積み重ねて乾燥したものが並んでいる。そうここのコーナーはスパイス屋の集まりだ。先ほどから刺激のあるごちゃ混ぜの匂いはここだったんだ。とにかくありとあらゆるスパイスが並んでいる。ワクワクしてきた、食通の俺ときては絶対素通り出来ない所だ。品数が多そうな店にいって少し摘んで匂いを嗅いだり、口に含んで味わってみたり、あぁ忙しくなってきた。その時突然にジーンと唇や舌が痺れてきた(ちょうど歯医者で抜歯する時に麻酔された時の感じだ)痺れが強くなってきて涙まで出てきた、そしてなにか甘さまで感じてきた。食べたスパイスを良く見てみると、粒胡椒と同じ大きさで紫がかった花つぼみの乾燥させたものだった。これがあの花山椒だ、やっと巡り遭えた。

 ここのバザールはニンニク、山椒が中心となっていて種類が多い。そこでまだ痺れたまま少しスパイスを買った。バスは次の目的地に向かって行ったが何か後ろ髪引かれる思いである。小生は先ほどのバザールのようなところが大好きで、自分で旅行した時には必ず半日はいるし、気に入れば2~3日も通ってしまうほどだ。

 

 そんなことを考えながら揺られていくうちに、バスが大きなモスクが建っている傍を通り過ぎたと思ったらその通りに停車して「下りて下さい」と言っている。ガイドの説明だとここに国際バザールがあると言うではないか?高橋老師が追加説明をしてくれ、「以前のバザールは取り壊されて、現在は全てショッピングセンターの中に収容されている」との事。それでは見に行かなくては!と出掛けた。結構な人混みである。先ほどのりっぱなモスクを通り過ぎると8階建ての大きなビルがありその前で高橋老師が「この中にお店が有ります」と言うではないか。早速家族で中へと入って行ったが、そこに在ったのは中国の何処にでもある土産物店の大きくした物だった。何か拍子抜けしちゃった。がっかりだ!期待してたのに。細かく見ればそれなりに良いものも有っただろうが、入った時の印象が余りにも違ったので。

   

 小生が昔旅行記やドキュメントフィルムで見たり聞いたりして描いていた国際バザールは

 「混沌とカオスのバザール」であって、平面的に無秩序に限りなく広がり、迷路を作り出し、髭を生やして不気味な顔つきの男達がじっとこちらを伺い、煙をモウモウとさせた食べ物屋が店先で肉を裁いていたり、チャイのテーブルでは男達がたむろしていたりと。

 それが近代的なビルへと変わってしまった。市行政、そこで働く人々、治安、衛生状況に

 とっては格段に良くなっただろう。がしかしステレオタイプになってしまい、ウルムチの魅力は何処へ?あの何百年の歴史は?同じバザールでも先ほどのが遥かに魅力的に感ずるのは小生だけなのだろうか?また疑問符?を頭にいっぱい付けて出発した。

旅行記
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