高橋恵子と行く○○の旅
93年ー95年、中国国際放送局日本語部の専門家として勤務していた高橋恵子さん。帰国後は、アナウンサーの傍ら中国語講座や中国茶講座の講師も勤めています。その講座の受講生の方々を中心に実施される旅行です。
2005年4月27日ー5月1日 鈴木緑
中国の反日デモのニュースを見て、危険だとの周囲の意見もあったが恵子さんの、絶対、大丈夫だからとのアドバイスを信じて参加することにした。
4月27日、一行7名とともに、9時50分発ANA919便で上海に11時55分到着、世界一早いという自慢のリニアモーターカーで上海市内へ。車内にいた中国人ビジネスマン風の男性の悪意のこもった鋭い視線が、今回の旅で唯一感じた、反日感情だった。
マイクロバスで杭州へ3時間、まるでトスカーナのような景色だった。点在する白壁の家と糸杉のような樹木、広い広い地平線に低い丘陵地帯が連なっている。
杭州に近づくにつれ、新築の少々奇抜な家が目立ってきた。
望湖賓館到着、西湖のほとりに立つ眺めのよいホテルだ。夕食は外のレストランに行く。
恵子さんがメニューを見て吟味して注文してくれるので、どれもとても美味しく、初めての味覚のものが多かった。
4月28日
朝一番の西冷印社は前回行ったので、途中でスケッチをしたが完成せず、紹興へ向かう。女性的な西湖に対して男性的だという東湖で、断崖の底をめぐる人造湖を足で漕ぐ黒い小舟に乗る。ベニスのゴンドラのようで面白かった。その後の魯迅の記念館、紹興酒の工場を見学、10年物の紹興酒を2本買う。この日は気温が32度だったそうだ。
4月29日
朝から靄がかかり、比較的涼しい。龍井村の昼食は農家の庭の大きな木の下で、田舎料理を食べる。珍しい食べ物ばかりでどれも美味しかった。
龍井茶5本購入。帰路、シルク村という絹製品を扱う店が延々とつづく商店街でショッピングということだったが、なにひとつ買いたいものもなく、ガイドの陳さんと皆が帰るのを待った。夕方、西湖のほとりにある歴史を感じる古い建物の茶館で、西湖に沈む夕日を見ながらお茶を飲むという優雅な一時をすごす。お茶うけのお菓子やナッツ類がたくさん出てくる。
夕食は、ものすごく大きなレストランで、満員のお客の間をぬって奥の個室に入る。
恵子さんの吟味した料理が次々と運ばれてくる。16歳だという礼儀正しいイケメンのボーイが、一人一人にニーハオといいながら給仕をしてくれる。わが国の少年にみならわせたい。入り口にあった金ピカの大きな布袋様の前で写真をとる。夫にそっくりで笑ってしまう。
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