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景徳鎮
   2007-03-12 11:16:58    cri

 陶磁器の都である景徳鎮は、中国中部江西省にあります。中国の31社の都市新聞社が投票して選んだ「外国人にお勧めの中国の観光地」の一つです。景徳鎮で最も有名なのは焼き物で、中でも「骨磁」と呼ばれる「玉のように白く、紙のように薄い」ものが一番人気があります。

 景徳鎮のあちこち、特に網の目のような「里弄(横丁)」にはたくさん陶磁器が見られます。というのは、景徳鎮の「里弄」にある多くの住宅は、昔、道路に面した表側は店で、裏の庭は陶磁器を作る工場だったからです。その地下には多くの陶磁器の破片が埋められています。景徳鎮で陶磁器の特徴が最も際立っているのは古い町の中心にある「磁器街」です。ここは景徳鎮文化の縮図とも言われています。

 この磁器街には今も陶磁器を売る多くの店があります。磁器街の周辺には徽州会館、蘇湖会館、臨江会館など各地の都市の名前がつけられた宿泊場所が多くあります。昔、ここは陶磁器を買い求めに来た人たちの中国各地の方言が飛び交い、とても賑わっていたそうです。

 この磁器街の近くに「龍缸弄」という横丁があります。「龍缸」は、故宮つまり紫禁城で見ることのできる皇室専用の防火用水がめです。この「龍缸」は大きいため、うまく焼かなければ裂けたり、変形したりします。「龍缸」を焼きあげるには19日間もかかります。しかも、成功率はわずか5%です。紀元1436年、当時の皇帝が直径1メートル近くの「龍缸」を注文したことがありました。地元にある窯ではなかなか焼くことができないため、臨時の釜を作って、焼いたということです。関連文献によりますと、結局、この直径1メートル近くの「龍缸」は完成しなかったそうですが、このことをきっかけにこの辺に住む職人は確実に多くなりました。その住宅が一つの横丁になって、「龍缸弄」と名づけられたのです。

 景徳鎮市陶磁器考古研究所資料陳列館には一基の大きな「龍缸」が展示されています。陳列館の蕭鵬主任はこのように紹介しています。

 ここで見られるのは明の正統年間(1436年?1449年)の青花龍紋水がめです。その表面には二匹の龍が珠を追いはらっている様子が描かれています。その珠は火の玉だそうです。その意味は火を追い払うということです。

 「龍缸弄」のような横丁は景徳鎮にはたくさんあります。そのうち、「龍船弄」つまりドラゴンボートの形をした横丁は、千年前の宋の時代から職人が住み始めた場所で、宋の時代の窯のレンガや明の時代の磁器の破片があちこちで見られます。

 景徳鎮民窰博物館の白光華副館長は景徳鎮について次のように評価しています。

 景徳鎮は特別な場所で、今でも多くの昔の工場や窯、また、窯を作るレンガからできた横丁の建物があります。これは景徳鎮の文化遺産の重要な部分で、豊かな陶磁器文化を示しています。

 今年60歳のJupp Kappellさんはオランダ国立芸術学校の教授で、よく休みを利用して景徳鎮へ磁器の研究をしにきます。Kappell教授は景徳鎮の町を歩くことが好きで、散策によって本当の磁器技術と触れ合うことができると話しています。

 景徳鎮は小さな町ですが、その陶磁器文化には大きな楽しみを含んでいます。

 (作成:謝東)

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