去年11月中旬、海南省の都市、三亜で、第三回「美少女中国モデルコンクール」が行われました。全国から参加した48人が、スイミングウエア、イブニングドレスなどで美少女ぶりを競いました。その結果、最年少で、ウイグル族の14歳のグリピイエさんが、「トップテンモデル」や審査委員会による「特別賞」を受賞しました。

　では、クイズです。グリピーエさんは第三回「美少女中国モデルコンクール」で、なんの賞を得たのですか。

　背が高くすらりとしていて、黄色がかった髪の毛に、彫りの深い顔。こうしたウイグル族の少女の特徴を備えたグリピーエさんは、独特の魅力とファッショナブルな感じを与えます。グリピイエさんのアピールは、審査員と観客を魅了し、好評を得ました。

　　　　

　今回の受賞について、グリピーエさんは、うれしく思う一方、落ち着いていました。「舞台に立つ時はぜんぜん緊張しませんでした。参加者たちはみんな優秀で、実力があります。私は最も年下ですので、あまりプレッシャーを感じませんでした。賞を取らなくてもまだチャンスがあると思いました。リラックスしていたため、かえってよく力を発揮できたかもしれません。今回は収穫が多かったです」と振り返っています。

　グリピーエさんは、ウルムチ市第74中学校に在籍していて、音楽や踊りが好きです。新疆地区のコンクールでトップの成績になり、全国コンクールへの参加資格を手にしました。今回の受賞では、新疆少数民族の舞踊も決め手になりました。テンポの速いリズムに乗って踊り出したその軽快な姿は、審査員と観客の拍手を浴びました。

　コンクールでは、最初から親がずっと支えていました。踊りなどの振り付けは母親が担当していました。母親のバハルグリさんは、「今回は、娘自身にとって、自分の実力を証明するチャンスであり、自分をアピールするチャンスでもあったと思います。参加できたこと自体がなによりだと思います。受賞できて、親としてうれしく思っています」と語りました。

　ところで、「美少女」モデルコンクールは、中国ファッションデザイナー協会が主催し、中国プロモデル特別委員会が実務を担当した全国的なものです。年に一回行われていて、プロ、アマチュア、およびモデル業に熱心なすべての若い女性が申し込むことができます。コンクールは、中国の若い女性の明るく、前向きな生き方、生き生きとした活力をアピールすることを主旨としています。同時に、芸能界やモデル業界に優秀な人材を送り込み、中国のモデル業の国際化を促しています。

　さて、グリピーエさんは、幼いときからおしゃれが好きでした。それに、手足が長く、すらりとしていて、テレビでモデルのショーを見るたびに、自分もいつか舞台に立つことができたらなと、夢見ていました。このため、親は、グリピーエさんが14歳のとき、彼女を新疆にあるモデル会社に入れて、訓練を受けさせました。バハルグリさんは、「娘は小さいときからおしゃれが好きで、よく私の洋服を着たり、マフラーを巻いたりして、モデルのまねをしていました。本物のようだと思うときがよくありました。ぬいぐるみを買ってあげる一方で、いつもイブニングドレスとか、レジャー服などを作ってあげたりしていました。洋服に似合うヘアスタイルまで考えたりしました。娘の才能を見込んで、モデル会社に行かせたのです」と述べました。

　ファッショナブルなモデルになるため、グリピイエさんはいろいろな努力を積んできました。学校の授業を受けながらのトレーニングなので、週末を利用できる会社に行くしかありませんでした。ハイヒールを履いて、繰り返して歩くので、足をよく痛めました。でも、夢に向かって、あきらめることはあまりませんでした。グリピーエさんは見る見るうちに成長していきました。

　夢がかなったことについて、グリピイエさんは、「とてもうれしいです。まず、お父さんとお母さんに感謝します。私がトレーニングを始めてから、いろいろ支えてくれました。もし両親の全身全霊の支えがなければ、自信に満ちた、リラックスした気持ちで舞台に臨むことができなかったと思います。今までの成績は両親の努力なしには得られないものでした」と話しました。

　今、グリピーエさんは、学校に戻り、高校の受験勉強に励んでいます。余暇には趣味のピアノを弾くことに没頭します。では、彼女が弾く曲をお聞きいただきながら、クイズを繰り返します。

　グリピーエさんは第三回「美少女中国モデルコンクール」で、なんの賞を得たのですか。

　お便りは、郵便番号100040　中国国際放送局日本語部「新疆シリーズ」係までお寄せください。回答をお待ちしています。