オリジナルブランドショップーー「Zemo Elysee(ゼモ・エリゼー)」
北京市東城区の三里屯は日本のガイドブックにも紹介される有名なバーストリートです。その一角に、洋服屋、スペイン料理屋、カフェ、ネイルアート店など、個性的な小さなお店が集まったモール街、「那里モール」があります。その「那里モール」の一番手前にあるお店は「Zemo Elysee」です。
「Zemo Elysee」のオーナー、楊冠華さんはフランスから帰国したファッションデザイナーです。フランスで修行中にオリジナルブランド「Zemo Elysee」を創立して、多くの人の人気になったそうです。しかし、北京っ子の彼女は、どうしても北京に帰りたいということで、北京でオリジナルブランドショップをオープンしたのです。お店を「三里屯」にしたのは、ここのヨーロッパに近い雰囲気が好きだったからと楊さんは言っています。
楊さんの話によりますと、「Zemo」はフランス語のふたご座の意味で、「Elysee」は楊さんのフランス名で、双子座は楊さんの星座ですので、店の名前を「Zemo Elysee」にしたのです。店に入ると、ずらりと並んだ洋服が目に入ります。色は白と黒の組合せが目立ち、デザインにはプリーツが多く見られます。
双子座の楊さんが好きなスタイルも二重性があり、中性的なデザインとフェミニンなデザイン両方ともすきだということです。また、この二つのスタイルが、だんだんと心の中で融合するようになったとのことです。
このように二重性を持つ楊さんがデザインした服を好む客さんは「私が憧れる人ばかりだ」と楊さんは言っています。つまり、経済的に独立していて、育ちがよく、常に旅行に出かけたりして、見聞が広く、ヨーロッパ文化も好きな方です。
プリーツが好きな楊さんはイッセイ・ミヤケのデザインが好きですが、手作りのプリーツがもっと好きなようです。ロット生産にはまだ無理で、生地は年に二回フランスで購入するので、生地の量によって、どの服もたくさん作れないということです。今、楊さんの夢は、ヨーロッパの家庭式洋服工場を立ち上げることです。
皆さんも今度三里屯の「那里モール」へお越しになる時、「Zemo Elysee」へ行ってみてはいかがですか。お気に入りのデザインがあれば、それが自分だけのものになるかもしれません。
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