北京近郊の農村、高碑店を訪れる外国人が増えています。高碑店は北京から、南西に8キロ、地下鉄の四恵駅で降り、バスで20分ほどで着く小さな村ですが、ここの村が村民あげて「農家一日ツアー」に取り組んでいます。農家に一泊する体験ツアーが大人気なのです。
午後、村に着くと明、清代の面影が残る町並みを見学。
お世話になる農家の人と、夜ご飯の材料の買出しに出かけます。一緒に野菜を炒めたり、餃子を作ったりと楽しいひとときを過します。夜は民族芸能を見たり、村民との交流を深めたりします。
この試みは、昨年4月から10軒の農家で始まりました。受け入れた客は500人足らずでしたが、今では30戸に広がっています。村ではオリンピックまでには100戸の農家が「家庭旅館」になるよう指導中です。野菜などを作って細々と暮らしていた村は活気づき、古い家具作りも盛んになってきました。
一泊二日のこのツアー、参加費は200元ほど。素朴な感情に浸れる、と何度もやってくる外国人もいます。家族同様の付き合いをしている日本人もいる、と聞きました。北京から出かける人は、中国国際旅行社に相談するのがベストです。高碑店にはバスも頻繁に出ています。(撮影・文:吉田 明)
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