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中国西部新疆ウイグル自治区の孫強国さんは、このほど、8年間の努力を重ねた結果、「強国携帯電話中国語入力法」の開発に成功しました。この入力法は外国の高度な技術を突破して、その技術を進化させて10ヶ月間で、国内の多くの携帯電話生産会社に広く採用されました。これで毎年約3億元の特許権使用料の節約が可能となりました。そこで、今日は携帯電話中国語入力法の発明者・孫強国さんをご紹介しましょう。
今日の賞品付きクイズは、誰かが八年間の開発研究で、「強国中国語入力法」を発明したのかです。名前が答えです。
北京放送の記者はこのほど、孫強国さんの事務所に足を運び、その施設の簡素さに驚きました。ここにはコンピューター一台しか置かれていませんし、いかなる先進的な設備もなさそうです。そのため、孫強国さんがこうした質素な条件の下で、世界的先進的技術レベルに達した新しい携帯電話中国語入力法の開発に成功したことは、まったく想像できない感じでした。
自分の功績について、孫強国さんは、「私がこの発明に成功したのは、地元政府の支持を欠かすことが出来ません。特に、科学技術指導部門と知的所有権管理部門の支持はとても大事な要素でした。この仕事は多くのお金が必要なため、これは庶民の私にとってまるで高嶺の花のようです。いったん政府の支持をいただければ、資金とか、手続きの取り扱いとかなどの面で、いろいろな優遇や待遇をもらうことができました。これは今回成功の鍵だと思います」と冷静に述べました。

孫強国さんは小さい頃から、とても頭が良くて、活発な子供でした。1986年新疆大学化学部を卒業した後、彼はいい成績でタジョウ地区科学技術局に入り、公務員となりました。ある時、偶然のチャンスで、彼は携帯電話の中国入力法に興味をもつようになりました。中国語は世界でも最も難しい言葉の一つとして、その入力法もかなり難しいのです。だから、周りの人は皆、孫さんのこの発想は、実現不可能だと思っていました。その時、孫さんのお母さんだけは、ずっと、彼の開発作業を見守っていました。お母さんの暖かい支持を得て、孫強国さんは携帯電話を買い、自分の研究開発を始めました。8年間、孫さんは多くの技術面での難問を乗り越えて、絶えぬ模索、テスト、そして修正の努力を重ねました。孫強国さんは自分が開発したアルファベットで入力するピンイン入力法、漢字入力法、数字入力法などの三つの入力方法を相次いで、国家特許権管理局に特許権の許可を申し込みました。彼は、「この仕事を始める前に、私はこんなに難しいことだとは、分かりませんでした。正直に言いますと、当時、こんなに難しいのなら、私はこの開発をする度胸はなかったでしょう。私はやっぱり運がよかった、もし失敗していれば、この8年間の努力も無駄になったでしょう。関係専門家からも、高く好評されることんなんて、当時は、全く考えられないことでした」と述べました。
孫強国さんの「中国語入力法」は、現在のピンイン文字入力方法と比べて、その使い易さや入力の速さなどの特性で好評なことと、入力法の効率は、従来のものの二倍から四倍速くなりました。その後、孫強国さんはまた、英語、フランス語、ドイツ語、ロシア語、スペイン語などの文字の入力法の特許権を申請しました。
孫さんは、「現在、世界中のいかなる国の言葉も、私は一週間かければ、携帯の中のシステムを見付けることができます。発明と創造力は生まれつきの天分と後天的努力にかかわるもので、頑張っていけば、必ず成功すると確信しています。私はこの仕事を通じて、いろいろな面白さが分かってきて、とても満足しました」とうれしそうに話しました。
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