この間、農家の人が広い敷地を利用して造った"郊外型レストラン"を開店させた話題をお届けした。これは、いま中国の新しいレストランの形態だ。趣向を凝らし、西洋風のノーハウを生かして造られたこれらのレストランは、各地で多くの客を集めている。これが、先週訪れた河南省の古都・洛陽でも見られた。いま中国では、このようなレストランをかなり見かける。
飛行機でも収納できそうな大きな蒲鉾形の建物。熱帯植物や池、掘り割り、ジャングル風な植栽も施し客を待つ。建物内に配した野趣豊かな設計は、異国情緒を醸し出し、テープで小鳥の鳴き声を流し「癒し感」も演出する心憎さは素晴らしい。
海鮮類の食材を並べ、生け簀には生きのいい魚介類は泳ぐ。顧客はその中から食材を選ぶ。気の利いた服務員が、調理法などを伺い客の要望入れてから、テーブルに出される。
そうしていただく料理は、格別の味わいだ。中国料理では調理場の様子は見せないのが普通だ。が、このタイプのレストランは、ガラスの向こう側で、コックが調理する風景も見える。それが顧客の食欲増進の一助になっている。
|