華やかな夜の街、三里屯バーストリートから一歩、路地に入ったところにある「木棉庭」。今はやりの"私房菜"というスタイル。私房菜とはマンションや自宅の一角を使った個人経営の飲食店で、小さいながらもオーナーのこだわりがたっぷりつまったお店のこと。ここはセンスの良い調度品に囲まれ中国茶を味わえる店だ。
「木棉庭」に一歩入ると、古き良き時代の中国家具と、落ち着いた音楽が迎えてくれる。テーブル、椅子、壁にかかった飾り、茶棚にワイン置き場・・店内を彩る調度品の全てが一時代前の中国のノスタルジーを感じさせ、それでいて野暮ったさを感じない居心地のいい空間。一人でふらっと立ち寄った時は少し奥まった所にある個室風のスペースがお勧め。
お茶は緑茶、花茶、烏龍茶、紅茶など25種類。蝋燭の火でガラス製のきゅうすを温めてくれるのがうれしい。手作り風のクッキーをお茶菓子に頂く。
少し時間を持て余したら、2階に上がってみるといい。「古いもので数百年もの」という骨董風の調度品が並んでいる。実はここのオーナーは自前の工場まで持っている家具職人。骨董に混じって自ら製作した家具も配置し、こだわりの空間を作っている。販売も可能。街歩きに疲れたら・・待ち合わせに・・賑やかなバー街の喧騒を忘れさせる隠れ家的なお店である。 (撮影・文:朝倉 浩之)
「木棉庭」 営業時間11:30ー23:30
三里屯バー街を北に向いて左手。東四街通りを西に50m入って左折
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