（1）待ちに待った北京五輪がいよいよ幕を開けます。選手たちの活躍が楽しみです。（2）競技場で観戦すればより多くの感動を受けるのではないでしょうか。この感動を確実に手にするためには、競技場までの交通機関をしっかり確認し、2時間前には競技場に到着することが必要になりそうです。

　その理由はいろいろありますが、まず北京での競技は31の競技場で行われることです。これらの競技場は、一部は北側の（3）北京五輪公園や五輪センターに集中しています。その他は、市内の東西南北、郊外にも散らばっています。場所によっては、バスで宿泊しているホテルなどから競技場まで2時間ぐらいかかる可能性もあります。（4）事前に宿泊施設から競技場への（5）交通機関を確認しておけば、時間を短縮することができる上、時間通りに競技場に入ることもできます。

　ここ数年北京の公共交通機関の整備が急ピッチでに進み、地下鉄の路線やバス路線が増えています。上手な公共交通機関の利用をお勧めします。

　市内にある競技場は、ほとんど地下鉄路線の沿線に建てられています。メインスタジアムの国家体育場（愛称『鳥の巣』）、国家水泳センター、国家アーチェリー場など10の競技場が集まる北京五輪公園は、近くに（6）地下鉄8号線（地下鉄支線）の北京五輪公園駅があります。また、北京市中心部を回る地下鉄（7）2号線の沿線には、工人体育館、工人体育場、首都体育館があります。さらに野球場、バスケット館、自転車ロード、自転車館、射撃館などは地下鉄（8）1号線の西側のほうに建てられています。それから、北京市は五輪専用のバス路線を設けています。もし、地下鉄に近いところに宿泊していれば、タクシーなどより地下鉄のほうがいいと思います。特に、入場券を持っている人は、鳥の巣などの競技場が集まっている北京五輪公園の敷地内に入る地下鉄8号線に乗車できるようになっていて、便利です。

　地下鉄のほか、各競技場への専用バス路線も設けられているので、近所にあるその路線を利用することも一つの手です。

　さらに、安全検査にずいぶん時間がかかると思います。せっかく着いたのに、安全検査で試合に遅れたら、残念なことだし、気分を悪くしてしまいます。これを避けるため、2時間前にはその検査口に到着したほうが無難だと言われています。

　また、万が一のため、五輪ホットラインで問い合わせることができます。出発場所と競技場名を伝えれば、交通ルートを教えてくれます。日本語のできるオペレーターもいるので、気軽に利用できます。日本語が通じるホットラインの掛け方は、12308をまわし、中国語の音声が出てから004のダイヤルを回せば、日本語で話すことができます。困ったときに、是非利用しましょう。

　交通機関を上手に利用して、北京五輪を思う存分楽しむよう、祈ります。