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朝鮮族 |
私は朝鮮族なので、小学校1年から中学校3年まで、「丹東朝鮮族学校」に通いました。教師はほとんど朝鮮族で、スポーツ大会の時は、独特なブランコや板跳びには、保護者も参加でき、いつも選手への声援でにぎわっていました。
故郷の丹東市は、回族も多く、小さい時から、親や学校では、イスラム系の回族の習慣を尊重しなければならないと言われていました。
高校のときは、イスラム系の回族の女の子と隣り合って座ったので、仲がよくなりました。放課後は、近くの市場で売店を経営している彼女の家へ、よく遊びに行きました。その時、大人の男性たちが白い帽子をかぶっている姿が印象的でした。大学に行く前に、彼女の家にお別れを告げに行ったとき、「記念よ。夏休みや冬休みの時、ぜ ひ遊びに来てね」と、写真を渡されました。仕事についてから、ぜんぜん連絡しなくなりましたが、彼女の大きな目がいまもありありと思い出します。

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回族 |
大学に入ってからは、6人のルームメートは、北京出身の一人が(1)回族、新疆出身の一人が(2)シボ族で、東北出身の私が(3)朝鮮族という三人が少数民族という構成でした。だから、漢民族の子たちは、「この部屋では、私たちが少数民族だよ」と、冗談を言ったりしました。
私の二段ベッドと向かい合っていたのは、シボ族の子です。おしゃべりで、お父さんの先祖が瀋陽人で、清の時代に多くのシボ族の人々とともに新疆に移転したそうです。清の時代、新疆の国境を守るため、東北のシボ族は大量に移転させられ、定住するようになったことが分かりました。卒業後、彼女は漢民族のクラスメートと結婚し、広州で暮らしています。

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清真レストラン | 大学の食堂ですが、北京師範大学だけでなく、大学のほとんどが(4)「清真食堂」という回族専用の食堂が建てられています。当時は、回族しか利用できなかったのです。そして、放送局の食堂にも「清真窓口」が設けられています。牛肉や羊肉料理がメインの上、野菜炒めものがあっさりしています。誰でも利用できるので、人気があり、私もよく利用しています。
また、家の近くには、イスラム系のレストランがあります。子供と映画を見るため軽く食事を済ませたいときは、よくここに足を運んでいます。料理の種類がそんなに多くないですが、アルコールを出さないことと、タバコを吸うお客さんがいないことで、最も気に入っています。
さらに、私たちの職場北京放送局は、(5)ウイグル族、(6)チワン族、朝鮮族、(7)満族、(8)イー族、(9)ベー族など10以上の少数民族が、およそ200人います。旧暦のお正月・春節を迎えるため、放送局は、これらの少数民族を集めて祝います。食事をしながら、各民族の出し物を楽しめるので、私としては大きな楽しみになっています。
物資が豊かになるにつれて、少数民族への優遇政策はなくなりましたが、いまでは、(10)少数民族の大学受験生の点数が追加される政策が続いています。今年、北京は10点になっています。息子が五年後に、大学を受けることになりますが、この10点の追加で、よい大学に受かればと思っている私です。
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