最初の新しい言葉は、です。動画です。大陸では、3、4年ぐらいから使われ始めています。当初は、個人が作ったユーモアのある作品がインターネットサイトに掲載されるケースが多かったのですが、この1、2年は、テレビ局やラジオ放送局、各業界の専門的なサイトにまで広く登場しています。今は、携帯電話向けのサービスも始まり、これからは人々の生活に大きく影響しそうです。北京放送も、去年、中日国交正常化35周年という節目の年に、この・動画を取り入れました。日中文化親善大使の酒井法子さんのメッセージや、沖縄のバンドの演奏など、北京で行われた多くのイベントを掲載しています。
次の言葉は、です。低家賃の賃貸住宅のことです。中国では、90年代に入って、就職先から住宅をもらうという制度が廃止され、自分で購入するようになりました。しかし、その結果、低所得者の住宅難が持ち上がりました。これに対応して、2001年に、中央政府は、低所得の家庭に住宅補助金を出すという援助策を打ち出し、各地で実施し始めました。個人が払う家賃は都市によって違いますが、大体1平米が4元、日本円にしておよそ60円になっています。例えば、3人家族で、60平方メートルの2LDKを借りるとしたら、一月のの家賃はおよそ250元、日本円にしておよそ4000円になります。
三番目は住宅に関係する言葉で、です。「二つの面で制限がある住宅」という意味で、値段と面積が一定以下に制限されている住宅のことです。これは、中所得者向けに打ち出された分譲マンションの売買に関する政策です。
低所得者はもちろん、中所得者にとっても、手ごろな値段でマイホームを買うことが、難しい状況になっています。その主な原因は、値段が高いことや面積が広いことです。例えば、北京では、市中心までバスで1時間ぐらいの所にある分譲マンションでも、1平方メートルが日本円で10万円から16万円ぐらいかかります。100平方メートル以上の広さのものが多く、これを買うとしたら、日本円で1600万円ぐらいになります。この価格は、普通のサラリーマンや公務員などにとっては、到底余程蓄えがないと買えないものです。中所得者の給料といえば、北京放送局の場合、30代の人の月収は、ボーナスを入れても、4000元程度、日本円にして6万円ぐらいで、生活費を除くと、残りは半分の3万円ぐらいになります。貯金なしでは、1600万円のものは買いたくても買えそうもなく、悩んでいる若者が結構います。
こんな状況の元、去年から政府は、この「双限房」の建設に力を入れ、より多くの市民が手ごろなマイホームを手に入れることを可能にしようとしています。日本語部にも、この「双限房」を買い求めようというスタッフがいて、一生懸命です。(文:朱丹陽)
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