2007年、中国では、多くの出来事がありました。中国共産党第17回全国代表大会の開催、中国初の月探査衛星「嫦娥1号」の打ち上げ成功、株市場の活況、高速列車の運転開始、テレビのやらせ報道、北京オリンピック向けのプレ大会である「グッドラック北京」それから、上海スペシャルオリンピックスの開催などです。今年の流行語は、これらの出来事と深く関わっています。
1番目は、です。「科学的な発展観」と翻訳されています。この言葉は、2003年の中国共産党中央委員会で初めて登場しましたが、今年10月に開かれた第17回全国党大会で、「科学的な発展観」を確実に履行していくことが、はっきりと打ち出されました。この理念には、住民の物質的な要求を満たすために、生産力と生産関係そして、経済発展と人口、資源、環境などとの調和の取れた発展、さらに、良好な生態環境作りなどへの発展の道が含まれています。
経済発展の成果を、全国民に享受してもらうという姿勢、そして、それに関連する一連の新しい政策を打ち出していくことは、国民一人一人の利益に関わることから、強い関心が寄せられています。特に、出稼ぎ労働者の雇用主に対して、給料の支払い、医療保険への加入などを求めるようになりました。それから、農村戸籍の児童・生徒の学費や雑費の免除など農村に関する一連の優遇政策も、次々と打ち出されました。
この「科学的な発展観」は、第11期5ヵ年計画の道しるべになっており、今年最も注目される言葉になりました。
2番目は、この「科学的発展観」とも関係がありますが、今年新しく制定され、来年1月1日に施行される「労働契約法」、中国語では、、「合同」は「合同」と書きます。この法律では、「悪い労働条件や環境汚染によって、労働者の健康に深刻な損害をもたらすことに対して、法に基づいて雇用側に、刑事責任や民事賠償を求める」ことを定めました。また、契約書を結ばないで働かせた場合、雇用側が二倍の給料を支払うことを定めています。さらに、休暇や祝日の日数及びその手当て、残業手当などに関しても詳しく定められました。来年1月1日から施行されるのに当たって、メディアではその内容を詳しく解説しています。この新しい「労働契約法」を説明する番組が、バスや地下鉄車内のテレビで流されると、乗客たちは釘付けされたようになっています。
3番目はです。「能」は、エネルギーの意味で、「排」は、排出の意味です。「?能减排」は、「省エネと排出物削減」の意味です。
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