欧州委員会の事務拡大を担当するクリスチナ・ナギ報道官は25日ブリュッセルで、「ブルガリア政府の腐敗取締りは著しい効果を見せておらず、ブルガリアへの資金援助のうち2億2000万ユーロを取り消すことにした」と明らかにしました。欧州委員会がメンバー国への資金援助を取り消すのは今回が初めてです。
欧州委員会は今年7月に、ブルガリアに提供する8億ユーロの資金援助を凍結することにしました。その原因は、ブルガリア政府の腐敗や組織犯罪の取締り、それにEUが提供した援助金の使用法などが、委員会の要求と大きく隔たっていたからです。
ナギ報道官はまた、「ブルガリア政府の腐敗取締りは進んでおらず、凍結された8億ユーロの援助金のうち、2億2000万ユーロはすでに使用期限を過ぎているので、取り消すことにした」と説明しました。残りの5億8000万ユーロはまだ凍結されています。
ブルガリアは2007年1月1日に正式にEUに加入しましたが、メンバー国27カ国のうち、経済状況が最も悪い国の一つとされています。(翻訳:KH)
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