楊潔チ外相は「20カ国・地域緊急首脳会議に出席した胡錦涛主席は『金融危機の発生にはマクロ経済政策の不当や金融監督機能の喪失など多くの原因がある。』と指摘した。金融危機対応で胡錦涛主席は『市場への信頼回復で出来る限りの措置を講じ、世界的な経済衰退に備えて経済刺激策を実施する。また国際社会の協調による世界金融体制の改革が必要である』と主張した」と語りました。
中国の金融安定・経済刺激策について、胡錦涛主席は「中国政府は内需拡大で4兆元にのぼる10項目の措置を実施する。これは世界経済の景気回復にも有利である。中国は国際金融の安定を擁護し、世界経済発展の国際協力を推進し、国際金融機関の融資増加を支持し、金融危機の影響を受けた発展途上国を支援し、世界銀行の融資計画に参加する」と発表しました。
国際金融改革をめぐり、胡錦涛主席は「国際金融監督で協力を強め、国際金融機関の改革を行う。また地域間の金融協力を推進し、国際通貨体制を改革する」と提案しました。
さらに、「金融危機対応で、発展途上国、特に後発開発途上国への被害を最小限にすべきである。途上国の金融安定と経済成長を支援し、国際金融機関における途上国の代表性と発言権を強めるべきである」と主張しました。
今回の首脳会合期間中、胡錦涛主席はロシアのメドベージェフ大統領、ブラジルのルラ大統領、イギリスのブラウン首相、オーストラリアのケビン・ラッド首相らと会談を行い、協調による金融危機対応を模索しました。
胡錦涛主席はG20・20カ国・地域緊急首脳会合に出席した後、コスタリカ、キューバ、ペルー、ギリシャの4カ国を歴訪し、ペルーで開催されるアジア太平洋経済協力会議の非公式首脳会合に参加する予定です。
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