
中日青少年友好交流年を記念する年内最後の派遣となる中国青年代表団と高校生代表団は、10日と11日からそれぞれ10日間にわたり、日本を訪問します。それを前に、9日夜、日本大使館主催で行われた壮行会で、宮本雄二大使(写真 右)は「日中の平和と友好は世界の平和と繁栄に必要不可欠のもの」だとし、若者に「地球的視野」に立って日中友好に望むよう励ましました。
宮本大使は、世界経済が金融危機を発端に大きな変動が生じている中、青少年同士の交流は「格別に大きな意義がある」と強調し、日本と中国は「ともに世界の大国として、世界の安定と平和、繁栄に影響を及ぼし、責任を負わなければならない」と強調しました。
また、「アジアの未来永劫引越しできない隣国として、日中両国の問題だけでなく、世界の平和と繁栄を共通の関心事項にし、ともに手を携えて協力し、解決に努力していく時代になった」とした上で、「新しい時代の新しい日中関係を時代とともにさらに進化、発展させていくのは、日中青少年の共通の責務だ」と強調しました。
さらに、「日中両国国民同士の相互信頼と相互理解は戦略的互恵関係を築く上の重要な基礎だ。若者同士が相互信頼、相互理解を打ち立て、新しい時代の新しい関係を推進する担い手」となり、「交流を通じて、世界という大きな舞台で、日本と中国両国民が、世界が直面する大きな課題と挑戦に果敢に立ち向かい、見事に解決」していくことに期待を寄せました。

なお、中国青年代表団の総団長でもある廬雍政(写真 右)共産主義青年団中央書記処書記も挨拶し、中日青少年友好交流年は「互いの理解を深め、両国の友好関係の発展に積極的な意義がある」と指摘し、グローバル化を背景にした中日関係を築いていく考えを表明しました。(王小燕、黄恂恂)
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