ウィーンで開かれた国際原子力機関(IAEA)の年次総会は4日、中東地域に非核化地帯を設けるよう呼びかける決議を採択しました。
この日の表決では、82カ国が「中東地域で保障・監督を実施する決議」を支持しましたが、イスラエルやアメリカなど13カ国は棄権しました。
現在、イスラエル政府は公式には認めていませんが、国際社会は、中東地域では唯一イスラエルだけが核兵器を保有していると見ています。
また、ここ数年来、イランの核問題にもますます国際社会の関心が集まってきました。イスラエルやアメリカなどは、イランが秘密裏に核兵器を開発していると見ており、IAEAも査察を行うと共に、ウラン濃縮活動の停止をイランに求めています。しかし、イランは「核計画は平和的利用だ」と主張しています。一方、安保理はイランの核計画に対して制裁を実施する3件の決議を採択しました。(翻訳:katsu)
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