タイのサマック首相は30日、当局の情勢を国王に報告する際、「民主主義のための市民同盟(PAD)」によるデモ抗議の圧力で首相を辞任することはないと明言しました。
タイ上院のプラソップスック議長は同日、上院と下院が31日に共同で緊急会議を開き、目下の政治危機をどう切り抜けるか議論することを発表しました。
タイの「反クーデター民主連合(DAAD)」はバンコクの王宮前広場に演壇を組み立て、PADに対する異議を唱えました。
これまでの動きでは、26日にPADの支持者がバンコクで大型のデモを行い、サマック政権はタクシン政権の代理政権であることを指摘して総理府を占領しました。29日には警察と反政府デモ参加者の間で衝突が起き、けが人が出る事態となりました。その後、反政府デモはバンコク以外の地域へと広がり、現在タイの政局と社会は混乱状態に陥っています。(翻訳:黄恂恂)
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