中国の温家宝首相は30日、ラオスの首都ビエンチャンで、メコン川流域6カ国経済協力第3回首脳会議に出席するタイのサマック首相と会談しました。
席上、温家宝首相は、「中国とタイは、親密で友好的な隣国である。両国関係は、時や国際情勢の変化に耐え、安定して発展している。新しい情勢の下で、中国はタイと共に、戦略的な協力を強化し、実務的な協力を全面的に推進していくことで、両国人民に利益をもたらしたい。また、この地域の平和と発展も促していく」と述べました。
温家宝首相は、また、両国が経済貿易の分野での協力の可能性を探っていくよう希望し、「中国政府は、中国企業がタイのインフラの建設など大型プロジェクトに参加することを奨励し、この分野での協力をさらに推し進めていきたい」と述べました。
これに対し、サマック首相は、「タイ政府は、引き続き『一つの中国』の政策を堅持する。中国と共に努力し、ハイレベルの往来を保ち、各分野の協力を強化していくことなどにより、両国の伝統的な友好関係を推し進めていきたい」と述べた上で、「チベット問題は中国の内政であり、中国政府はこの問題に十分対応すると信じている。そして、北京オリンピックの成功を祈っている」と述べました。(翻訳:GK)
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