「野球とソフトボールの五輪復帰を祈って走る」
北京五輪の聖火リレーは6日から北京で始まりました。三日目のコースを走る聖火ランナーの一人、元ソフトボール中国代表監督の李敏寛さんに話を聞きました(敬称略)。李さんは大阪生まれで、本籍地は台湾です。1996年、ソフトボール中国代表を率い、アトランタ五輪で銀メダルを獲得しました。
記者 3日後に聖火ランナーとして、北京を走りますが、今のお気持ちは? 李 今回は、私の住んでいる町で開かれる五輪で、私が聖火ランナーとして、「祥雲」(Cloud of Promise 誓いの雲)というきれいなトーチを手に走れることが、非常にうれしいです。私が、中国代表チームの 監督をしていたのは、今から十何年前のことでしたが、老将にこの栄光を与えてくれたことを非常に喜 んでおります。
記者 どのようなことを考えて走りますか。 李 私は自分が二つのことを代表していると思っています。ひとつはソフトボールで、もうひとつは、私のふ るさと・台湾省です。中国のナショナルチームで、台湾人の監督は私が初めてだと思います。それを私 は誇りに思っています。 ソフトボールと野球はロンドン五輪以降、競技種目から外れますが、その次の東京かシカゴかで開かれ る五輪で、再び戻ってくることを祈りながら、一歩一歩、走りたいと思っています。
記者 今回の北京五輪がどのような大会になってほしいですか? 李 中国と北京の人たちが本当に長い時間をかけて準備を整えていますので、これらの具体的な準備が行 き届いて、盛大で、おだやかで、平和な五輪が開かれることを祈っております。そして、中国代表も各 国の皆さんも良い成績を上げられるように祈っています。(聞き手:王小燕)
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