ドーハラウンドの農業、非農産品市場アクセスなどの問題について話し合っていたWTOの非公式閣僚級会合は29日、各国の合意が得られず、交渉は決裂しました。
関係者は「交渉決裂の主な原因は米国にある。交渉の後半で、EU、日本、オーストラリア、インド、ブラジル、中国のWTO加盟6ヵ国が発展途上国の農産品特別保障システムについて妥協したにも関わらず、米国はまったく譲歩しなかった」と述べました。
WTOのラミー事務局長は交渉の後で、「これは7年間に渡るドーハ・ラウンド交渉にとって大きなショックだ」と述べました。
会合に出席した中国の陳徳銘商務相は「WTO加盟国が原因と教訓をまとめ、将来的に協議の効率を向上させるよう希望する」と述べました。
また欧州委員会のバローゾ委員長はこの日声明を発表し、会合が失敗に終わったことに遺憾の意を表すとともに、「引き続きドーハラウンド交渉を推し進めていく」と述べました。(翻訳:玉華)
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