EU・欧州連合加盟国の貿易相が18日、ベルギーのブリュッセルで会議を開きました。

　これは、21日ジュネーブで開かれるWTO・世界貿易機関の閣僚級会議に向けて、立場を調整しあい、交渉策や価格の掛け合いを統一させるものです。会議は、「EUはWTOのドーハ交渉における農産品問題ではこれ以上譲歩しない」と強調しました。

　EU議長国フランスのアンヌ・マリー・イドラック貿易担当閣外大臣は会議後の記者会見で、「EU内部で合意したのは、来週の交渉で新たなバランスを見出すことだ。このバランスは、EUがすでに多くの譲歩をしていることを十分考慮しており、農産品貿易問題で、EUはこれ以上譲歩しない」と述べました。

　欧州委員会は、この日、「WTOのドーハー交渉の成功は、EUと世界の利益に合致するとともに、EUと世界経済に新たな成長と競争力をもたらす」との見解を示しました。