四川大地震被災地の調査から戻ってきたばかりの中国地質大学の呉沖龍教授は「大地震の前に、典型的な兆候が表れた」と明らかにしました。
武漢市にある中国地質大学の呉教授は大学の調査チームとともに被災地で1ヶ月にわたる調査を行いました。呉教授は江油市、茂県、映秀鎮の各地で住民の聞き取り調査を行いました。それによりますと、地震発生前、多くの前兆現象があったものの、住民たちは気にしていなかったことがわかりました。
江油市武都鎮白衣郷では、地震発生前の1ヶ月に、地下水の水位が急に下がる現象が数回起きました。住民の一人は「地震発生の数時間前に、ちょうどフウ江で泳いでいた。水が急に冷たくなったり、熱くなったりするのを感じた」と紹介しました。
呉教授は「これらの現象はすべてが地震の兆候だった。エネルギーの放出によって地層が変形したのが原因だ」と語っています。
中国地質大学の調査チームを統括する唐輝明教授は「今回の調査結果を報告にまとめて、国土資源省に提出する」と話しました。(06/26 翻訳:Yin)
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