ブリュッセルにあるEU本部で開かれたEU・欧州連合の夏の首脳会議が、20日閉幕しました。この首脳会議では、10月に、「リスボン条約」と関連する問題を改めて議論するとともに、ガソリンや食糧価格の高騰がもたらす影響を緩和させることについて、意見をまとめることで意見の一致を見ました。
この会議で、EU各国の指導者はアイルランドの提案を受けて、10月に行われるEUサミットで「リスボン条約」をめぐる難局を打開する措置を議論することに同意しました。また、各国の指導者は、「『リスボン条約』は、EUが効率的で、より民主的な方法で拡大することにプラスとなり、現在、19のメンバー国がこの条約を批准した。そのほかのメンバーもこの条約を批准するプロセスを加速させるべきだ」という点で意見が一致しました。
欧州委員会のバローゾ委員長は、会議後、「EUは、『リスボン条約』の最終的な採択にタイムスケジュールを設定していない。一方、アイルランドは、この問題を処理するにはもっと時間がほしいと求めた」と述べました。
フランスのサルコジ大統領は、この日、各国が「リスボン条約」を批准し、EUの機構の改革を実施するまでは、EUは、その拡大プロセスを一時停止すると語りました。(翻訳:任春生)
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