四川大地震により、30万人余りが負傷しました。多くの負傷者が生まれたことは被災地での医療に重大な影響を与えました。負傷者に適切な治療を受けてもらうため、中央政府は、一部の人を四川以外の医療施設に転院させることを決めました。これにより、1万人余りの負傷者が20の省、自治区、直轄市に搬送されました。これらの負傷者は各地の病院で、適切で速やかな治療を受けました。中国リポート、今日は全国各地で治療を受けている被災者たちについてお話します。
中国政府は、被災者の治療を非常に重視し、速やかで効果的な治療を行うため、治療費の全額を無料としました。
河北省石家荘市は6つの病院で、被災者を受け入れています。衛生庁の楊新建庁長は「この6つの病院は河北省で最もよい病院である。患者たちの症状に応じ、専門の病院に運ばれる。我々は最も優秀な医師と看護師を揃え、全身全霊で治療する。患者はここに来たら自宅に戻ったのと同じだ。我々は、家族のように彼らに対応する」と述べました。
各地に移された被災者は現地の医療機関の適切な治療を受けました。北京老人病院では100人近くの患者を受け入れました。北京市北郊外にあるこの病院は、環境が良く、「天然の酸素バー」、「ガーデン病院」などと呼ばれています。北京老人病院の楊兵副院長は「北京の大手病院ではこれらの患者に対して医療専門家チームを設置した。この専門家チームは北京市内の各病院からの94人の医師からなっている。我々の病院は三つの医療グループを設けた。一つは専門家グループ、二つ目は日常医療グループ、もう一つはリハビリグループで、医師、看護士、栄養士、心のケアの専門家、ボランティアからなっている」と述べました。
患者が家に戻ったように感じてもらうため、病院では特別な病室を準備し、ピンク色のベッドシートをしき、生活用品なども全部整えています。79歳の女性患者はここでの治療について非常に満足しています。
「昨日北京についた後、花束や果物などをもらった。先生と看護師さんはみんな優しい。家に戻ったような気がする」と述べました。
また、各地で治療を受けている被災者は、適切な治療を受けるばかりでなく、現地の市民も被災者を気遣いました。山東省青島市のメディアは、被災地の住民が青島で治療を受けていると報道しましたが、市民、ボランティア、青島にいる四川出身の人たちが、相次いで様々な形でお見舞いをしました。被災者の家族は「とてもいい、家に戻ったようようだ。青島の人はとても温かい」と述べました。
現在、被災者を受け入れいる全国各地の病院は、全力を上げて治療に当たると同時に、被災者の生活に配慮し、心のケアーを行い、彼らができるだけ速く完治し、元の生活に戻れるよう努力しています。
被災者を転院させる作業グループは、転院した被災者の身元、症状、受け入れ病院などの情報を収集し、医療状況を監督します。全快した被災者の退院と退院後の生活は、民政、公安などの部門が共同で解決します。地震被災者のすべての医療費は衛生省が関係部門と協力して解決することになっています。(翻訳:ooeiei)
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