四川大地震で、多くの死傷者が出たほか、大勢の人たちが家を失いました。中国政府は、仮の住まいとして被災者にテントを提供しましたが、居住環境はよくありません。中国政府は、3ヶ月以内に150万棟の仮設住宅を建設すると約束しました。
被災者の居住状況を改善するため、中国政府は、このほど、テントを提供するとともに、広東省、河北省、北京市など21の省や市に対して、3ヶ月以内に被災地に150万棟の仮設住宅を建設するよう求めました。この仮設住宅については、耐震、防火、防寒に加え、3年以上使用できる耐久性を要求しています。関連部門も、仮設住宅の建設地、建設基準などについて、細かい要求を出しました。
先日、胡錦涛国家主席は、河北省にある仮設住宅の生産施設を視察しました。この工場は、被災地に、6000棟の仮設住宅を建設することになっています。胡錦涛国家主席は、工場の従業員に対して、「今、被災者の生活支援は救援活動において最も重要だ。そして最も大きな困難は、仮設住宅の不足である。全力で生産に取り組んで、被災者ができるだけ早く仮設住宅での生活をスタートできるよう頑張ってほしい」と語りました。
生産を請け負う工場は、生産、運送、建設のプロセスを急いでいます。山東省煙台市の工場は従業員たちが、連日の残業をして、生産しています。工場の李長志主任は、「従業員たちは、情熱を持って、生産を続けている。被災者の苦しみと、救援活動の大変さを思い浮かべながら、被災地に力を捧げようと、一致団結している」と述べました。
広東省は、大きな被害を受けたブン川県と徳陽県を支援することになりました。広東省建設局の房慶東局長は、「被害が最もひどかった震源地の支援は、われわれ広東省が担当する。これは、中央政府が広東省を信頼している証だ。全省挙げて、スピードと品質を確保しながら頑張っていきたい」と語りました。
各分野の努力により、仮設住宅が続々と建設されています。6月1日までに、1万1千棟の仮設住宅が建てられました。また建設中あるいは建設を待つ仮設住宅が4万5千棟に上ります。さらに、現在運送中あるいは運送を待つ仮設住宅は8万1千棟です。中国政府は、被災者の生活支援のため、引き続き仮設住宅の整備に力をいれるとしています。(翻訳:李軼豪)
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