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5月の中国、災難を乗り越えて未来に向かう
   2008-05-30 16:35:17    cri











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 5月12日午後2時28分、中国四川省のブン川を中心にマグニチュード8.0の大地震が発生し、数万人が死亡、数十万人が負傷、数百万人が家を失いましたが、十数億人から、援助の手が差し出されています。地震発生後、中国の指導者はただちに被災地に入って陣頭指揮をとり、また政府は、緊急対策を実施しました。各地からボランティアが集まり、海外からも国際救助隊や医療チームが支援にやってきました。

 これは、5月の中国です。

 貴い命が一瞬にして消え、子供が親を、先生が生徒を、夫が妻を亡くしました。自然に対しての人類の卑小さ、地震に対しての命の脆弱さを改めて感じます。

 しかし、生き埋めになった子供が自分を救おうとしている人に「おじさん、大丈夫だよ。怖くないから」と慰めたり、肉親を失った人が涙を払ってすぐ、他の被災者の救援に当たったりする姿や、生き埋めになった人が196時間ぶりに救助されるのを目撃したりすると、自然災害に直面した人間の命の勇敢さや強さを示しているのではないかと思えてきます。

 災害に直面しても、希望を失わない。これは、5月の中国です。

 地震災害の中心地にいち早く入って人を救助するため、中国人民解放軍のパラシュート部隊は地上から何のサポートもなく、しかも悪天候の中で4000メートルの上空から空中に飛び出しました。被災地に通じる道で、ボランティアの自家用車や救急車、クレーンを乗せた大型車が行き来します。同時に、各地から数多くの人が列車や自動車、または徒歩で、地震の被害を受けた辺鄙な地域に入り、被災者に救いの手を差し出しました。

 命の叫び、あふれる愛、私心のない援助。これは、5月の中国です。

 地震発生からまる1週間経った5月19日の午後2時28分、中国各地で、自動車・列車・船舶が一斉に警笛や汽笛、サイレンを鳴り響かせました。史上初めて、中国の指導者をはじめ全国民が3分間の黙祷を捧げました。黙祷の後、北京、上海、広州、重慶などで、人々は自発的に集まり、「四川頑張れ!中国頑張れ」と叫びました。地震の発生から1週間経っても、人々は、心の中で「一縷の望みがあるかぎり、絶対に諦めない」という信念を持ち続けました。

 亡くなった人たちが安らかに眠るように祈り、生きているものは無事に暮らしていけるように精一杯頑張る。これは、5月の中国です。

 地震によって大きな被害を受けた地域では、建物が倒壊し、山が崩れ、余震も相次いでいます。また、大雨が降り、道路が遮断され、着るもの食べるものなど何もかも不足しています。さらに、死傷者の数は増え続けています。

 しかし、こうした困難に対し、中国人は、くじけることなく、心を一つにして立ち向かっています。被害のなかった地域ではテントや仮設住宅の製造を急ぎ、重傷を負った人々が各地の病院に運びこまれています。また、被災地住民の心のケアに当たる取り組みも続けられ、人々は、お互いに助け合いながら、秩序をもって困難に立ち向かっています。

 混乱の中で秩序を、廃墟の上に信念を打ちたてる。これは、5月の中国です。

 これは、5月の中国です。時間とたたかい、廃墟の中で災害に立ち向かう中国、災難の中で立ち上がり、苦痛の中で踏ん張る中国、迅速で力強い行動によって国際社会から信頼される中国、いままでよりもいっそう愛や自信、希望にあふれる中国なのです。

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