アフリカ東部ケニアの首都ナイロビにある国連事務所では現地時間28日の正午、中国四川省で起きた大地震の犠牲者を悼み、哀悼式が行われました。
曇り空の下、現場では国連旗と中国の国旗が掲げられ、国連機関の高官や職員、駐在する各国の代表団、ナイロビ各界の人々300人余りが白いバラを手に、会場に入りました。
追悼式では、ナイロビ北京小学校の生徒たちが歌を捧げました。
国連人間居住計画(UN・HABITAT)のインガ・クレフビ副事務局長は人々に1分間の黙祷を捧げると、歌声は止みました。
黙祷の後、クレフビ副事務局長は国連ナイロビ事務所を代表して、挨拶しました。
クレフビ副事務局長は、「今、皆さんを前にして、数万人にのぼる犠牲者への悲しみを言葉で表すことが出来ない。国連は大地震の発生を受け、緊急支援を始動させた。また、被災者支援と復興への長期計画に援助を提供していく」と述べました。
ナイロビ駐在の薛氷中国大使代行は、「私は中国大使館を代表して、ナイロビ国連事務所、国連人間居住計画、国連環境計画、各加盟国の代表団およびケニア各界の人々に対し、感謝の意を表す。また、国連と国際社会の関心と支援に感謝する。われわれは震災復旧と復興およびオリンピックの円満な開催を確信している」と述べました。
これに続いて、国連ナイロビ事務所に駐在するアジア諸国の代表、国連人間居住計画、国連環境計画およびナイロビ各界の代表も挨拶に立ち、犠牲者への哀悼の意を表し、震災復旧への祈りを捧げました。
最後に、ナイロビ北京小学校の児童たちが歌を歌い、人々は犠牲者に花輪を捧げ、蝋燭を点しました。
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