第29回夏季オリンピックは、この8月の8日から24日まで北京で開催されますが、、各国と各地域のオリンピック委員会は選手の選抜や代表団の派遣などをめぐり準備を行っています。
このほど、中国の隣国タイのオリンピック委員会のチャロック・アリラチャカラン事務局長はCRI・中国国際放送局記者のインタビューを受け、北京のオリンピック準備活動を高く評価しました。
チャロック事務局長は「私はタイの一国民として、またアジア人として、北京のオリンピック開催に喜びを感じている。タイと中国は同じ地域にあり、言語、文化と生活習慣などで親近感をもっている。われわれはアジア諸国でのオリンピック開催を期待してきた。両国のオリンピック委員会の友好往来は国交樹立前から始まっている。中国の国民は膨大な潜在力をもち、アジアで開催されるオリンピックのレベルは欧米に劣らず、これはアジアに光栄をもたらすに違いない」と語りました。
チャロック事務局長は会議参加のためこれまで何度も北京を訪れ、オリンピックの準備状況に注目し続け、今年8月8日の円満な開催を確信しています。
これについてチャロック事務局長は「陸上、水泳、射撃など北京では多くの世界選手権が開催された。1990年、アジア大会が北京で初めて開催され、私はタイ代表団の団長を務めた。当時、中国側が提供した協力とサービスは素晴らしかった。特に、調整役の中国人スタッフは全員上手なタイ語を話し、ほかの国の選手たちも同じような言語的サービスを得たが、これが印象深かった。最近、わたしは度々北京を訪れているが、北京はこれまで大きく変化した。オリンピックの関連施設は全部竣工しており、北京の交通渋滞状況が深刻であったため、オリンピック開催期間の輸送問題が気がかりだったが、北京市は交通整備、学校の休みでの交通調整、一部乗用車の運行制限など解決法を見出した」と語りました。
ところで、チャロック事務局長はタイのオリンピック参加選手の選抜委員会の委員長を兼任しています。
これについて、チャロック事務局長は「各競技の世界連盟はオリンピック選手の選抜試合を行っている。タイは陸上、重量挙げ、ボクシング、水泳、テコンドー、射撃、サイクリングなどで40名以上の選手が参戦資格を得た。これまでの経験では、タイのオリンピック参加選手の数は約60名で、それにコーチ、医師、役員などを合わせると代表団は120人前後となる」と話しました。
また、入場券の入手状況について、チャロック事務局長は「タイ側が入手できる開幕式の入場券は40数枚で、各競技場の入場券は約300枚だ」と語っています。
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