中国人民銀行(中央銀行)の劉士余副行長(副総裁)は12日、今年3月の消費者物価指数(CPI)は前年同月比8.3%上昇し、第1四半期(1ー3月)のCPIは前年同期比8%上昇する見込みで、国内はなお大きなインフレ圧力に直面しているとの見方を示した。
この数値は同行の内部研究がまとめた大まかなデータに基づいて出されたもので、最終的なデータは国家統計局が17日に発表する予定。
劉副行長によると、今年は年初に寒波や大雪・大雨災害などがあったため、インフレ圧力が目立って強まっている。3月のCPI上昇率は2月を下回る見込みで、これには季節的要因の影響が考えられる。中国は現在、通貨引き締め政策と緩やかな財政政策を実施中で、経済構造の調整では経済成長の促進に努力し、国内需要を刺激すると同時に、全面的なインフレの出現を防止することを方針としている。金利の再引き上げがあるかどうかについては、劉副行長は「まだ検討中」と述べるにとどめた。(編集KS)
「人民網日本語版」より
|