中国人民銀行(中央銀行)の呉暁霊・副総裁は6日、天津濱海新区で開催された中国企業国際融資商談会で、プライベートエクィティファンド(PEF)を含む各段階で、資本市場の構築を加速させる方針を明らかにし、そのための有利な要素も多く見られると語った。
有利な要素として、呉副総裁は以下3点を指摘した。
(1)国民経済の急成長に伴う高貯蓄率の維持が、資本市場の発展加速のための中・長期資金源を提供している。
(2)資本市場発展の外的環境が顕著に改善された。
(3)金融法制の完備に伴い、資本市場の発展基盤を制約していた一部法律の壁が取り除かれた。
2006年の新「公司法」(会社法)および「証券法」の施行によって、各段階の資本市場構築に多くのブレイクスルーが実現し、場外市場の発展のための制度面での可能性が大きく開かれた。「共同経営企業法」の改訂により、共同経営によるPEFの設立が合法になった。
呉副総裁はまた、政府によるPEF推進策の具体的内容について、次の通り指摘した。
(1)ハイレベルスタッフによるな管理チームを育成し、ファンド管理会社に対する監督管理を強化する。
(2)金融機関によるPEFへの参与を認可する。
(3)PEFの株式売却ルートの流れをスムーズにして、良質な上場企業を育てる。
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