中国の胡錦涛国家主席は11日、海南省三亜市で、パキスタンのムシャラフ大統領、カタールのハマド首相兼外相、カザフスタンのマシモフ首相、モンゴルのエンフバヤル大統領それにタンザニアのキクウェテ大統領とそれぞれ会談を行いました。
パキスタンのムシャラフ大統領との会談で、胡錦涛主席は、「引き続き両国の戦略的協力の政治的基盤を強化し、テロ取締りや麻薬取り締まりなど非伝統的安全保障分野での協力、文化などの分野での交流拡大、国際多国間協力の強化を継続的に推進していくこと」を提案しました。
これに対して、ムシャラフ大統領は、「パキスタンは北京オリンピックを政治化するあらゆる企みや、破壊するいかなる行動にも断固として反対する。パキスタンはチベットが中国領土の不可分の一部だと強く認識している。テロや過激派の取り締りなどでパキスタンは引き続き中国と協力していきたい」と述べました。
カタールのハマド首相と会談した際、胡錦涛主席は、「エネルギー、経済、貿易、工事の請負などの分野で実務的な協力を推し進めていくことを期待している」と語りました。
それに対して、ハマド氏は、「カタールは断固として中国の五輪開催を支持し、北京が必ずや円満に成功することを信じている」と語りました。
また、カザフスタンのマシモフ首相と会談した際、胡主席は今後も引き続き両国の各分野での協力を引き続き拡大させ、国際問題での協調と協力を強化し、中国とカザフスタンの戦略的パートナーシップを絶えず高めていくことを望んでいる」と語りました。
これに対して、マシモフ首相は、「カザフスタン側は、北京五輪の成功に向けて中国側と協力したい。カザフスタンは『一つの中国』の政策を堅持し、中国側と引き続きテロリズム、分裂主義、過激主義の取り締まりで協力を継続していきたい」と表明しました。
さらに、モンゴルのエンフバヤル大統領と会談した際、「中国側は引き続きモンゴルと各分野、各レベルでの交流と協力を強化し、来年、両国の国交樹立60周年の記念活動を成功させるよう努力していきたい」と胡錦涛主席は語りました。
それに対して、エンフバヤル大統領は、「双方が、インフラ建設、交通、エネルギー資源などの大型なプロジェクトの推進をめざして、引き続き提携し、観光、文化、教育などの分野での交流、協力を拡大していくことを期待する」と述べました。
タンザニアのキクウェテ大統領と会談した際、胡錦涛国家主席は両国の間でハイレベルの往来と各種の対話や交渉をを引き続き保ち、経済貿易などの分野での互恵協力を拡大することを提案しました。これに対して、大統領は、タンザニアが一つの中国政策を堅持する姿勢を重ねて表明した上で、「タンザニアは北京オリンピックの聖火リレーの通過国になることを嬉しく思い、リレーが円満に終わるように最大の努力を尽くす」と述べました。
(翻訳:東)
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