中国チベット自治区のラサ市でこのほど、暴行、強奪、放火など重大な暴力犯罪事件が発生し、治安が破壊されました。
これらの暴力犯罪事件はダライ・ラマが率いる祖国分裂を図る集団が綿密に計画組織し、内外で煽動実施したものです。
現在、ラサ市では治安が回復し、社会は平穏を取り戻しています。
中国中央政府である国務院の報道弁公室は17日北京で記者会見を開き、チベット自治区政府のシャンパ・ピンツォ主席が今回の事件の経緯をめぐり、内外記者の質問に答えました。
シャンパ・ピンツォ主席は「今月14日午前11時頃、一部の僧侶がラサ市北東部の小昭寺(ラモチェ寺)で職務執行中の警察官に石を投げた。その後、町に暴徒が集まり、国家分裂のスローガンを叫び、暴力活動が起こった。これらの暴徒は市内主要部にある商店、小中学校、病院、銀行、電力施設、通信営業所、政府と報道機関などを標的に攻撃を行い、車両に放火し、無実の住民を殴り、事態は急速に拡大した。これを受け、自治区政府は緊急対応を取り、法に基づいて暴力犯罪に打撃を加えた」と述べました。
シャンパ・ピンツォ主席は「自治区政府は緊急対応を行い、関連の諸機関を動員して消防隊や医療人員を派遣し、学校、病院、銀行、政府機関で警備を強化し、法に基づいて暴力犯罪を撲滅した。これらの措置は社会の安定、法的秩序、各民族住民の根本的利益を擁護した。現在、ラサ市は平穏な状態に戻り、社会は安定を取り戻した」と語りました。
今回の暴力事件で、住宅と商店210軒以上が燃やされ、破壊・放火された車両は56台、焼死および刺殺された無実の住民は13人に達しています。
暴徒は住民の1人にガソリンをかけ、火をつけて焼死させ、また、警察官を殴打し、意識不明となった警官の体を切断しました。
シャンパ・ピンツォ主席は「こうした暴力の残忍さはいかなる民主国家でも容赦されない」と語りました。
さらに、シャンパ・プンツォク主席は「この重大な暴力犯罪事件はダライ・ラマが率いる集団が綿密に計画組織実施し、内外の分裂勢力が加担したものだ。その目的は世論の注目を集め、北京オリンピックが開催されるまでの時期を利用して国家の安定を破壊することにある」と明らかにしました。
また、「暴力犯罪の撲滅でチベット自治区政府は慎重な手段をとり、法に基づいて法を執行し、法の執行で文明を守り、殺傷性のある武器を投入しなかった」と述べました。
さらに、「この数十年来、中央政府はチベット自治区での活動を非常に重視し、各種の措置を実施して自治区での民生を大きく改善した。そのため、チベットの安定を破壊し、分裂を企てるいかなる陰謀も必ず失敗に終わるに違いない」と語りました。
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