9月1日、チベット各民族の各界の参加者2万人あまりは、首府ラサにあるポタラ宮殿広場で盛大な集会を行いました。全国政治協商会議の賈慶林議長は、中央代表団を率いて祝賀大会に出席し、重要な演説を行いました。賈慶林議長は「民族の団結を強化し、祖国の統一を維持することはチベット各民族人民の根本的利益であり、チベットの経済社会発展を速める前提でもある」と述べました。
チベット自治区は、中国西南部の青蔵高原に位置し、平均海抜が4000メートル以上のところにあります。チベット族のほか、漢民族、回族など10の民族がチベット自治区で暮らしています。1965年9月、チベット自治区第1期第1回会議は、ラサ市で開かれ、「チベット自治区が正式に成立する」と宣言しました。40年来、中国共産党の指導の下でチベットは、封建農奴制社会から社会主義社会に飛躍し、社会主義建設と改革開放事業の輝かしい成果を収めました。
中国共産党中央は、チベット自治区成立40周年を祝うため、祝電を送りました。この祝電は、「チベット自治区成立40年来に収めた偉大な成果は、中国共産党の民族政策がまったく正しいものであり、社会主義民族区域の自治制度が極めて大きな優位性を持っていることを充分表明した」と述べました。
中央政府代表団団長の買慶林議長は記念大会で
「チベット自治区は社会主義と愛国主義の旗印を高く掲け、自治区の安定と団結を更に強化させていく。中国共産党の民族と宗教政策を着実に実施し、民族区域自治制度をより一層堅持・整備させることにする。各民族間の団結と共同繁栄・発展をテーマとし、祖国の統一と安定を守り、有利な国際環境を維持し、わが国の多民族の大家庭の発展と強固にするため努力する」と述べました。
40年来、人民代表大会制度の保証の下で、チベット族人民は全国人民と同じように国家事務に平等に参加・管理の権利を行使しています。現在、全人代代表の内に、チベット自治区からの代表21人の中にチベット族の代表は13人を占めています。
40年来、中央政府はチベットへの財政的支持にますます力を入れ、1965年から2004年までに、中央はチベットに財政補助金を累計して960億元余り出しました。2001年から今までに、チベット経済は4年連続して12%以上の成長を保ち、2004年、チベットの総生産は211億元余りに達しました。
チベット自治区の主要責任者楊伝堂氏は発言の中で、「40年来、政教合一や封建農奴制度の維持を目的とし、人民を束縛した精神的な首かせは打ち砕かれた。現在、チベットの教育、医療衛生、科学、文化事業はいずれも盛んに発展し、各民族人民の思想、科学文化、健康の各素質は絶えず向上し、対外開放、宗教信仰自由、相互融合は、各地で生き生きとし、無限の活力に満ちた新しいチベットは世界の文明、人類の進歩、祖国の繁栄富強と共に調和的に発展している」と述べました。
チベット住民代表のアヌさんは挨拶で、中国共産党中央及び国務院がチベットへの関心と支持に感謝しました。アヌさんは、「ここ40年来、共産党中央及び国務院はずっとチベットのことに関心を寄せている。農牧区での医療保障の確保、子供の学費の提供、農牧業発展の特恵政策の制定など、いろいろしてくれた。今、自宅の玄関まで道路が敷かれ、村々にはラジオとテレビが揃い、電話、冷蔵庫、洗濯機、モーター、耕作用車はもちろん、携帯電話やパソコンを持つ家も多くなった。農牧民たちは皆、衣食住に憂えなく、毎日を楽しむようになった。」
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