日本人ジャズピアニストの山下洋輔さんは3月8日、防火服に身を包み、実際に燃え上がるピアノで演奏を行う『ピアノ炎上2008』の熱演を行った。「国際在線」が伝えた。
当日の午後5時ごろ、66歳になる山下さんは、日本石川県志賀町の海岸で、観客らが見守る中、世にもまれな演出を始めた。ピアノは点火後ほどなく、全体が炎に包まれた。ぱちぱちと炎が上がる中、山下さんは、音程が狂っていく鍵盤を叩きつづけ、その熱演に450人以上の観衆は息を呑んだ。
約10分後、鍵盤の間からも煙が出たため、山下さんは椅子を離れ、演奏の終了を宣告した。山下さんは椅子を離れた後も、ピアノが燃えるのを見続け、「ああいう時間、空間は地球上のどこにもない」と感慨深げに述べた。
前回の挑戦は1973年で、山下さんは、「燃えるピアノを弾く男」として名を広めた。山下さんは「あの時得た表現は何だったのか再確認したい」という思いが強く、今回の再演となった。(編集WM) 「人民網日本語版」
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