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「牡丹亭」の舞台ーー京都の南座 |
日本を代表する歌舞伎の女方、坂東玉三郎さんが3月6日、中国昆劇との初共演を果たし、名作「牡丹亭」を京都南座の舞台で披露しました。
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坂東玉三郎さん |
「牡丹亭」と「楊貴妃」の主役 左から「牡丹亭」でヒーロー・柳夢梅を演じる兪キュウ(玉偏に久)林、坂東玉三郎、「楊貴妃」で方士を演じる周雪峰 |
600年もの歴史を持つ昆劇は演劇の世界三大ルーツの一つで、国連ユネスコに認定された無形文化遺産でもあります。坂東玉三郎さんは20年前、昆劇の日本公演を見たのをきっかけに、興味を持つようになったそうです。昨年から蘇州の昆劇院に通い、名優の張継青さんから「牡丹亭」の「遊園」の一部と「離魂」のヒロイン杜麗娘の演技を学びました。今回の舞台は、蘇州昆劇院の俳優との共演という形で、中国の昆劇を日本の観衆に紹介するものです。
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京都南座には多くの市民がつめかけた |
「牡丹亭」と「楊貴妃」の看板に興味津々の観客の皆さん |
また、同舞台では玉三郎さんの創作歌舞伎「楊貴妃」に昆劇の要素を取り入れ、昆劇俳優らと共演するという試みもありました。
公演は3月25日まで京都南座で行われ、今年5月には北京の湖広会館でも予定されています。(取材・撮影 傅 穎)
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