今年の「中日文化・スポーツ交流年」の最後を締めくくる交流イベント、日本の国立劇場の公演が12夜、北京で行われました。会場の海淀劇場には約1000人の観客が集まり、日本の伝統音楽や踊りを楽しみました。
公演は「日本伝統芸能公演」と名づけられ、日本の文化庁と中国対外文化集団の共催で行われました。公演は夜7時半に始まり、まずは長唄、常磐津、囃(はやし)などが披露され、日本音楽を研究する専門家小島美子さんの解説が、中国語に同時通訳されながら、日本音楽の流れやその特徴を紹介されました。そして、舞踊家の尾上菊之丞さんが踊りを披露しながら、日本舞踊の基本的な技法や特徴を説明しました。最後に三味線や笛、太鼓、小鼓などで伴奏しながら、「男女道成寺」が演じられました。中国語に分かりやすく説明され、また、素晴らしい芸術表現力で、中国人の観客にも熱烈に歓迎されました。
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挨拶に立つ青木保文化庁長官 |
李洪峰中国文化省次官と握手 |
李洪峰中国文化省次官は挨拶の中で「中日国交正常化35周年にあたり、『中日文化・スポーツ交流年』では300余りの文化スポーツ交流イベントが行われました。今回の公演は最後のイベントになりますが、公演によって、より多くの北京市民が日本文化を理解してほしいです。そして、両国人民が未来に向けて相互理解を深め、更に高いレベルの交流を行ってほしいです」と述べました。
これに対して、青木保文化庁長官は「今回の公演は日本の伝統的な舞踊と三味線などの日本音楽を紹介するものです。公演を通じて、日本伝統芸能の妙技と繊細な表現力を見てもらうとともに、日本古来の感性に触れてもらい、本公演が日中両国民の相互理解を深める機会となることを期待します。」と語りました。(取材:トウ徳花 カメラ:張保利)
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