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若宮啓文氏『和解とナショナリズム』、中国で翻訳出版
   2008-02-18 10:09:21    cri

 朝日新聞論説主幹若宮啓文氏の新刊『和解とナショナリズム』(訳者:呉寄南)の中国語版発刊式がこのほど、北京の中国人民外交学会で行われました。

 氏の著書『戦後保守のアジア観』(1995年)を土台に最新の動きを追加し、加筆したこの本は、岸信介首相から安倍首相までの歴代政府の対アジア外交の基本構想を紹介しており、政治思想の変遷及び政治勢力の比較という視点から、日本政界の主な流派の対アジア政策を解いています。

 発刊式には、全国政治協商会議外事委員会の趙啓正氏と唐聞生氏、中国駐在の宮本雄二日本大使、作家の石川好氏及び日本問題の研究者など40名余りの関係者が出席しました。

 趙啓正氏は挨拶の中で、「書籍の付き合いは思想の付き合いだ」と述べた後、中日友好往来の歴史における書籍交流の盛んな時期を列挙して、「文化の結びつきは書籍の結びつきを通して表され、他の分野に広げることも可能だ」と強調しました。

 宮本大使は、「若宮氏の本は数多くの史実を提供しており、戦後日本の政治の行方や中日関係に興味を抱く読者にたいへん勉強になるに違いない」と評価しました。

 自民党元幹事長で、衆議院議員の加藤紘一氏は祝電を送り、「中国の読者がこの本を通して、ありのままの日本を知ってほしい」と期待を述べました。

 昨年、人気シリーズ報道番組『岩松看日本』(岩松が見る日本)で若宮氏を取材したCCTV・中国中央テレビ局の白岩松キャスターは、映像メッセージを寄せました。白氏は若宮氏との対話に触れ、「中日間のコミュニケーションと理解は国民同士、メディア同士の交流にかかっている」と強調し、新刊が中国で良い反響を呼ぶよう期待を示しました。

挨拶に立つ趙啓正氏

挨拶に立つ著者若宮氏

挨拶に立つ訳者・呉寄南氏

 この本の訳者・上海国際問題研究所学術委員会副主任の呉寄南研究員は、中日関係に関する趙啓正氏の話を引用して、「両国関係は坂道を登る車のようで、慎重に運転し、アクセルを踏むことを止めてはならず、気を緩めてもいけない」と挨拶しました。

 著者の若宮氏は挨拶の中で、30年前に初めて北京を訪問した時の様子を振り返り、町の景色とライトアップの変貌ぶりに驚嘆すると共に、数多くの歴史的な時を記者として現場で体験できたことに感謝の気持ちを述べ、覚えたての中国語で挨拶しました。(文、写真:庄志霞)

  

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