世界銀行の副総裁にまもなく就任する中国のチーフエコノミスト林毅夫氏は４日北京で「今年、中国の経済成長率は９%から１０%になる見込みであり、深刻なインフレになることはない」と述べました。

　林毅夫氏は、「中国が高い経済成長率を維持しているのは、国の実情に基づいて発展を進めているからである。こうしてこそ、人々の意欲を高め、創造力を生かすことが出来る。今年は、依然として高い成長率を維持できるだろう」と語りました。

　注目の物価問題について、林毅夫氏は「物価に対して中国政府はマクロ規制を実施しているため、深刻なインフレにはならないが、これから数年間は、物価はやや高くなるだろう。中国政府はここ数年通貨緊縮政策を実施しているが、これは、政策上の柔軟性を表している」と述べました。（翻訳：コオリ・ミン）