アジア開発銀行は17日北京で発表した『2007アジア発展展望更新』報告で、急ピッチで増える輸出と投資、及び旺盛な消費力によって、中国経済の今年の成長率は11.2%となり、10%という予測値をはるかに上回る見込みだと指摘しました。
この報告は、「中国の経済成長を支える主な原動力は第二次産業で、特に鉄鋼、電力、化学工業と石油加工業である。これと同時に、企業の高い利益獲得、及び販売の大幅な向上などが投資の急成長を促した」とした上で、「中国経済の成長が予測を上回る勢いは2008年まで持続するだろう」として、2008年の経済成長率予測を、今年3月の9.8%から10.8%に引き上げました。
この報告はまた、2007年と2008年の中国のインフレ率をそれぞれ4.2%と3.8%だと予測し、前に発表した予測値を上回っています。
アジア開発銀行の経済学者荘健氏は、「中国政府のマクロ調整の影響を受けて、現在、中国のインフレは相変わらず食品分野に留まっており、工業製品及びほかの分野には及ばず、短期間には、全面的なインフレが現れることはない」と指摘しました。(翻訳:周莉)
|