アメリカのライス国務長官は27日北京を離れ、4回目の中国訪問を終えました。今回の訪問は1日だけでしたが、胡錦涛国家主席、温家宝首相、唐家セン国務委員とそれぞれ会談しました。これは当面の中米関係が良好な雰囲気に包まれ、この訪問を重視する中国の態度を表しました。訪問で、双方は対話や協力、信頼関係の強化、両国関係の安定と発展の推進について共通認識に達しました。
中国外務省の楊潔チ外相の招きに応じて、ライス国務長官は韓国訪問を終えた後、26日午前特別機で北京を訪れました。少し休憩した後、11時半ごろ、楊潔チ外相と公式会談を行いました。会談後の記者会見で、楊潔チ外相は「会談は建設的なものだ」として、「我々はここ数年の中米関係の進展を積極的に評価した。胡錦涛国家主席とブッシュ大統領の達成した重要な共通認識を引き続き履行していくことに同意した。中米間の建設的な協力関係の発展方向をしっかりと把握し、高級位及びその他のクラスの積極的な交流を保ち、経済貿易、テロ取締り、エネルギー、環境保全などの分野及び、重大な国際問題、地域問題における交流、対話と協力を強化し、相互尊重、平等互恵、相互内政不干渉の原則を踏まえて、新しい年における中米関係の安定的な発展を推進していく」と述べました。
ここ数年来、中米関係は積極的な発展の勢いを保ち、両国の政府首脳は密接な意志疎通を行い、各クラスの官員の交流は盛んに行われました。中米戦略経済対話及び中米戦略対話という重要な体制は双方の相互信頼と協力を強化させるために積極的な役割を果たしました。一部の重要な国際問題と地域問題での緊密な協力によって、両国関係は世界に大きな意義と戦略的な影響を与え、注目されています。
台湾問題は中米関係における最も敏感な問題です。中米の3つの共同コミュニケは両国関係の健全的かつ安定的な発展の基礎です。20年余り、アメリカは一つの中国の政策を堅持することを約束してきました。これは、米中国交樹立や両国関係の発展、台湾情勢の相対的な安定をもたらしました。楊潔チ外相との会談で、ライス国務長官はアメリカが一つの中国の政策を断固と堅持し、台湾の国連加盟に関する住民投票に反対する立場を改めて明らかにしました。
「私はアメリカを代表して、一つの中国という政策を再び明らかにした。これには、台湾海峡のいくつかの変化に反対することが含まれる。これらの問題が平和的に解決されることを期待する」とライス国務長官は述べました。
朝鮮半島の核問題は会談の焦点の一つでした。双方は6カ国協議を積極的に評価しました。楊潔チ外相は、各方面は得がたい成果を大事にし、大局を踏まえ、対話と交渉を強化し、柔軟な態度を取り、困難を克服し、6カ国協議の継続発展に条件をつくるよう呼びかけました。(董)
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