ポーランドのルドヴィク・ドルン(Ludwik Dorn)下院議長の招きに応じ、中国全国人民代表大会常務委員会の呉邦国委員長が明日24日から26日にかけてポーランドに対する公式訪問を行うことになりました。
これを前にドルン下院議長は中国国際放送局のインタビューを受けました。
中国とポーランドは長年にわたる深い友情をもち、国交を樹立して58年間、両国の関係は常に深まり、ここ数年は特に各分野の協力が進んでいます。
2004年、胡錦濤国家主席がポーランドを公式訪問しました。中国国家主席のポーランド訪問はこれが始めてでした。
これについてドルン下院議長は「中国国家主席がポーランドを訪問した後、両国の関係が一層強化された。また、今月、全国人民代表大会常務委員会の呉邦国委員長がポーランドを訪れ、両国関係は新しい段階に入っていく。このほか、両国間では副首相と閣僚による相互訪問も頻繁で、議会間の交流も拡大されている。私は、ポーランドと中国の関係が今後もより進展していくべきだと思う」と語りました。
去年、中国とポーランドの貿易額が46億7000万ドルに達し、2005年より48.2%増えました。
ドルン議長は「両国は関係強化のため、政治と貿易面における接触を強めるべきである。呉邦国委員長の訪問で双方は8つの協定を調印する予定で、訪問の成果は具体的なものとなるに違いない」と語りました。
文化交流について、ドルン議長は「呉邦国委員長の訪問で文化協定が調印される。ポーランドの偉大な作曲家ショパンに対し、中国人の関心が高まっている。ショパン国際ピアノコンクールの参加者も、中国人の若手ピアニストが増えており、目立った成績を上げている。中国は悠久の文明と現代文化をもっている」と語りました。
先月、ポーランドとウクライナが2012年サッカー・ユーロ杯の共同開催権を獲得しました。
ドルン議長は開催準備において中国の経験を参考にする意向を示しました。
ドルン議長は「我々は各国の経験を参考にする。中国では2008年オリンピックの準備が順調に進められている。北京オリンピックが中国人と世界の人々の神聖な記念日となれるよう期待する。また、2010年の万国博覧会が上海で開催される予定だが、ポーランドも2012年の開催権を申請している。これも成功すれば、中国に学ぶべきだ。開催準備で担当者の中国への派遣を考えている」と語りました。
ドルン議長はまた「ここ数年、中国との観光交流が急激に拡大し、去年、北京駐在ポーランド大使館のビザ発給件数は2005年より40%増えた。一方、去年1年間で12万人のポーランド国民が中国観光を行った。このほか、中国へのポーランド人留学生も急増している」と述べました。(ジョウ)
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