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北京での日本語弁論大会、マルチメディアを駆使
   2007-12-31 20:15:23    cri

 30日午後、北京16大学の22名の学生の参加による「第一回カシオ杯KODAMAスピーチ大会」が北京第二外国語学院で開催され、約500名の大学生や関係者が観戦しました。スピーチをしながら歌を披露したり、効果音やBGM、パワーポイントなどマルチメディアで演出したりするなど、他の大会で見られない斬新な試みが見られました。

 大会はスピーチコンテストとディベートの二つの部分に分かれて開催され、合間に、学生たちによる日本語アフレコも披露されました。弁士たちは家族愛や、友情、恋、人生のすごし方など身近なことに着眼し、「私の言いたいこと」をテーマに自由に表現しました。首都師範大学歴史学部4年の馬里さんは、秋に北京で行われた中日文化交流のイベントで感じたことを取り上げ、異文化交流のあり方について思いを語り、北京外国語大学修士1年の張イさんは、人生という大きな舞台で自信をもって思いっきり自分を表現しようと一座に訴え、それぞれ優勝に輝きました。

 司会進行は清華大学日本語教師の笈川幸司さんに北京外国語大学日本語学部3年の方蕾さん。二人の軽快なしゃべりで、弁士と観客は一体となって盛り上がり、リラックスした雰囲気で会が運ばれました。「通り一遍の話ではなく、一人一人が感じたことを素直に伝えた大会だった」、と中国滞在12年になる北京外交学院の日本語教師・駒澤千鶴さんが感想を述べました。

 KODAMAは北京の大学生が自発的に立ち上げた日本語学習サークルで、2006年に創設し、現在、メンバーが20大学の1500人に達しています。KODAMAが設立後、大学を跨いでのスピーチ大会やアフレコ大会、ディベート大会を定期的に開催し、大学及び日本語学習者の横の連携を強くしてきました。

 カシオ上海貿易有限公司は、2005年、中国市場で電子辞書を発売したことを契機に、北京や上海などで日本語学習者向けのスキル向上イベントに協賛を始め、北京でカシオ杯と冠をつけた日本語弁論大会を開催したのは、今回が初めてです。 

 なお、中国本土では、マンガやアニメ、J-POPなどの若者文化の影響で、日本語学習者が年々増えています。国際交流基金によりますと、2007年の日本語能力試験の受験者のうち、45%が中国本土での申込者で、人数が25.4万人に達しています。

 <大会の仕掛け人・笈川幸司さんに聞く>

Q 大会を成功させて、笈川先生のご感想は?
A 今回は、本番で力いっぱいスピーチしている学生たちを見て、自然と涙が出てきました。大会なので、順番をつけなければいけないのが少し残念なところです。しかし、みんな本当に頑張ったと思います。大会が終わった瞬間、もう次の大会のことを考えていました。

Q 日ごろから、北京の各大学をかけまわって、日本語学習の講座を開いているようですが、やりがいはどうですか。
A 頑張ることに意味があるというのは、みんなも頭でわかっているとは思いますが、実際に体験しないと本当に理解することは出来ません。実は、私もそれがわかったのは30歳を過ぎてから。もっと早く知りたかった。それをみんなに実感してもらえたとき、遣り甲斐を感じます。(取材:王小燕)

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