北京オリンピックの開催まで300日足らず、オリンピックの招致に成功して6年経つ中、中国政府と国民の手で、準備活動は、順調に進んでいます。
中国共産党第17回全国代表大会のプレスセンターで行われた記者会見で、北京オリンピック組織委員会の劉敬民副議長は、オリンピック準備活動の状況を次のように紹介しました。
「現在、重点的な準備活動は、計画通り進んでいる。オリンピック開催期間中使われる37の競技場のうち、27ヶ所が完成した。国家メインスタジアムが、来年3月に竣工するのを除いて、その他の競技場は、計画通り、今年末までに完成する。また、オリンピック開会式と閉会式の実施計画案がすでに決まり、リハーサルと製作活動が進行中だ。聖火リレーの準備活動も急ピッチで進んでいる」劉副議長は、このように述べました。
北京の交通インフラ施設を改善する面では、10月始め、北京市の南北を貫く地下鉄5号線が開通しました。この後、地下鉄10号線、オリンピック支線、また、首都国際空港までの地下鉄が、来年7月までに開通する予定です。
北京市は、オリンピックを誘致する際、「グリーン・オリンピック」の計画を打出し、オリンピック準備期間中、環境への影響をできるだけ減らすことを約束しました。また、オリンピックの開催によって、北京市の環境保全事業を促進することも約束しました。これについて、劉副議長は、次のように述べました。
「準備活動の中で、この2つの約束を積極的に実行し、大きな成果を上げた。これからも更に努力して、『グリーン・オリンピック』の約束を全面的に実行していく」劉副議長は、このように述べました。
劉副議長は「オリンピック準備のため、オリンピック競技場設計はグリーン理念に基づいて行った。例えば、競技場建設はグリーン材料を採用すること、協賛企業は環境保全の法律・法規に違反してはならないこと、オリンピックのために飲食を提供する企業はグリーン材料を採用することなどの措置を講じている。この他、オリンピック準備活動は都市環境保全の面で著しい成果を遂げた。ここ数年、北京はクリーンなエネルギー利用に力を入れ、汚染物質の排出を削減し、160の汚染企業を市街地から移転させた」と述べました。
治安対策はオリンピック準備活動の重要な問題の一つです。これに対し、劉敬民副議長は「今、北京オリンピックの治安警備活動は順調に進んでいる」とした上で「国際オリンピック委員会の要求により、われわれは綿密な治安警備計画を立て、効率的な国家クラスのオリンピック治安警備体制を構築した。関係部門と専門家がこれまでのオリンピックの治安警備経験をまとめ、一連の進んだ技術を取り入れた。また、オリンピックの治安警備における国際協力を積極的に進めている」と語りました。
劉敬民副議長は、また、当日の記者会見で「オリンピックの準備活動は世界における北京の知名度を大幅に高め、北京の経済発展を大きく促し、北京の環境対策や交通、インフラ整備などを大いに発展させた」と語りました。
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