中国気象局の鄭国光局長によると、地球温暖化の影響を受け、今年に入って中国各地で異常気象が頻繁に起こっており、大きな被害が出ている。「新華網」が伝えた。
鄭国光局長は、「1月の全国平均気温は平年より2度、2月は3度高かった。今年3月初め、東北地方、山東半島で観測史上稀に見る暴風や豪雪に見舞われ、最高積雪は1メートル以上となった。6月、東北地方において30日間連続して雨が降らず、農作物が全滅する大干ばつとなった。重慶市では数十年ぶりの豪雨に見舞われ、数万人が洪水の被害にあい、30人以上の死者を出した。済南、武漢、烏魯木斉(ウルムチ)でも、豪雨で市内が冠水した。
鄭局長は特に落雷の被害に対し注意を呼びかけている。今年1月から8月までで、落雷により659人が死亡、昨年の同期と比べると約300人も増えている。地球の温暖化に伴い、大気中の水蒸気量、不安定なエネルギー量、放電の強度ともに平年より更に増加しており、頻発する強い対流が異常気象をもたらしている。(編集WM)
|