遼寧省瀋陽市でこのほど行なわれた全国株式制商業銀行行長(頭取)連合会議において、深セン発展銀行の肖遂寧行長は「中国の金融業に対する市場需要は今も変化している」と述べた。「新華網」が伝えた。
肖氏によると、株式市場、債券市場、信託市場の発展により、個人の直接投資の比率が増加し、優良大型企業は株式、債券、資産の証券化等の低コストの資金調達方法をさらに多く利用していくと思われる。これは企業の借入れにおける銀行の仲介作用が弱くなることを示している。
金融全体の資金供給に占める銀行の資金提供比重は、2002年末の90%以上から2006年には70%台に下がった。逆に、株式と債券の比率は6.3%から28.9%に上昇している。
また、個人ローンの需要は上向きで、今後も発展の余地は大きい。2001年から2006年までの消費者信用ローンの年間平均成長率は47.62%に及んでいる。
中国の金融サービス需要は、個人向け、企業向けの銀行業務が急速な成長を見せている。個人向けの金融サービスは、住宅ローンが1998年から2005年までに13倍以上に伸びた。クレジットカードの発行数は2003年から2006年までの年間平均150%の増加に達している。
企業向け業務では、資本市場の急成長により大企業への銀行融資の増加にストップがかかったにも関わらず、中小企業の融資需要は大幅に増えている。同時に、国内外の貿易業の急成長により、商業銀行の決算、信用仲介サービスの収入が増加している。
中国の金融業の市場規模は5兆ドルに達しており、貯蓄額は毎年14%~18%増、銀行融資額は15%前後の増加を見せている。(編集WM)
「人民網日本語版」
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